■社会派テーマに偏る危険性

 平均世帯視聴率は6.8%(ビデオリサーチ社調べ/関東地区)と、初回、前回の6.9%から微減と堅調。また、見逃し配信サービス「TVer」では、週明けの月曜日になってもドラマ部門の上位をキープしており、同部門の“お気に入り登録数”でも『ユニコーンに乗って』(同局系)に次ぐ2位に上がってきている。

 気になるのは、「社会問題を声高に糾弾するのはたいへんけっこうなんだけど、それによってフィクションとしての面白さや強度が下がってはいけない」など、社会問題への偏りを指摘する声だ。ここまでは目新しさもあって気にならないが、これが続くとドラマとして楽しめなく危険性もあるだろう。

 ただ、プロデューサーの新井順子氏と演出の塚原あゆ子氏は、同枠でに放送された『アンナチュラル』や『MIU404』も手掛けており、社会問題を取り扱いながらも、エンタメとして成立させている。今回も羽男の家庭問題や、恋愛展開も予感させていて、うまいバランスを期待できそうだ。(ドラマライター/ヤマカワ)

※パラリーガル/弁護士の指示・監督のもとで、法律関係の事務に携わる専門職

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