■霊に関する話題に懐疑的で徹底的に論破していた

この記事では放送中に、

「ああいうのをテレビに出すというのは、非常に危険なんですよね。除霊師という連中ね、テレビに出すことによって『市民権を得た』とか『認知された』と勘違いする」

と断じたり、霊がいるのかいないのかうやむやに終わらせたことや、

「ものすごい危険なテレビですよ、これは。こんなこと許せません!絶対許せません! それだったらハッキリと幽霊がいることを立証してください。除霊師の部分も。“いるかいないかわからないまま”終わらせないでください。“いない”と断定して終わるのがテレビです!」

 と激怒したことなどがまとめられている。

「これに限らず、上岡さんは“霊感がある”とか“幽霊を見たと話すゲストをばっさり否定するスタイルのトークで有名でした。当時はオカルトブームだったこともあり、多くの自称”霊能力者“がやたら出ていましたからね。そういう人たちを呼んで、討論番組のテイでボコボコに批判していたのは、今も語り草です」(前同)

■自身の番組で徹底的に非難

 一例をあげると92~96年に放送していた『上岡龍太郎がズバリ!』(TBS系)では、オウム真理教による事件の記憶も新しい95年に「霊能者vs怒っている人」という企画を放送。出演者が霊能力を肯定派か否定派かそれぞれ立ち位置を明かすオープニングトークの時点で「ないものをあるかの如く言って、人の弱みに付け込むやつは人間の道理として許せない」とまで上岡は言っていた。

 また、霊能者に対して、

「そこの場所で死んだ人が霊になるんでしたら、京都なんか『応仁の乱』以来霊の塊なんですよ! もしも心霊写真が撮れるとしたら、京都で観光写真を毎日何百枚撮っている人はずっと心霊写真を撮らなきゃいけないのに、撮れないんですよ」

「霊は、人間だけにあるもんなんですか?」「のみは?しらみは?ごきぶりは?南京虫は?」

と批判。

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