■ニセの心霊写真を調べさせたことも

 さらに、「人の顔のような“何か”が写っている心霊写真」から情報を読み取ることを「ロールシャッハ」と称する専門家に対して「ロールシャッハというのは心理テストのときに使われる名前であって、こんなもんにロールシャッハを当てはめてはいかん」「あなた、まったくロールシャッハテストを知りません。ロールシャッハテストというのは、どこで始まったテストですか?」と痛烈に非難。

 しかも、その口論の最中に別の霊能力者が「地縛霊が写っている」「男の人の顔」と先述の写真を評価したが、実は写真は、番組がタバコの煙を使ってでっち上げたトリック写真だった……という内容だった。

「番組も“霊査”という用語をテロップで“広辞苑に載ってない”と但し書きしたり、徹底していました。『ほんとにあった怖い話』は心霊番組としては明るめのノリで、子どもたちも出演している楽しい番組ではありますが、それだけにオカルトが身近なイメージになってしまうことを、当時の上岡さんはどう見るのか、と改めて思います」(前同)

 SNSでは今回の紀藤弁護士について、

《あの手のものは、せいぜい雑誌の後ろの占い欄くらいに留めておいて欲しいです。》《まあこれは基本的に作り事ではあるけれど、以前は確かに心霊系のバラエティに正体を隠した「霊能者」が出ていたこともあったと聞く。「怪談を楽しむ」にも作法が必要かもね。》《解説者として出てる人ががっつり霊感商法で裁判になってる》

 と、多数の反応があった。

 改めて問題になっている霊感商法や除霊。上岡の先見の明がよくわかるー-。

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