■2023年の『笑ってはいけない』も消滅!?
2021年の大みそかには『笑ってはいけない』に代わって6時間生放送の大型お笑い特番『笑って年越したい!笑う大晦日』が放送されたものの視聴率は振るわず、日テレは11年連続だった民放トップの座から陥落してしまった。
また、今年も『笑ってはいけない』ではなく、別のバラエティ番組を放送する方向で調整が進められている、と7月22日の『スポニチアネックス』が報じている。
「日テレとしては、高視聴率やDVDなどの売り上げも期待できる『笑ってはいけない』を終わらせたくないという思惑がある。ただ、コロナ禍で撮影が難しいことに加え、ダウンタウンさんをはじめとする『ガキ使メンバー』が全員50歳オーバーで、体力的にもキツいという問題もありますからね。
日テレサイドとダウンタウンさんサイドで話し合った結果、松本さんと浜田さんが還暦を迎える来年の大みそかを最後に、シリーズは完結を迎える、という話も聞こえてきています。その話の通り、そしてスポニチに報道通り、今年の放送もないのなら、つまり2023年の大みそかがラストということになります。
ただ、今回の“ハリセンNG”のような、今まで以上に過剰なコンプラへの配慮が現場で行なわれてきていることを踏まえると、今後、その流れはさらに加速していくと考えられます。『笑ってはいけない』の“ラスト1回”が2023年の大晦日だとすれば、今から1年4か月後。そこに至るまでには、“痛みが伴う罰ゲーム”はよりNGになっている可能性が高い。
そうなればいよいよ『笑ってはいけない』の制作はもうされず、シリーズがこのまま終了してしまう、なんてことも考えられますよね。テレビマン、そして何より多くの視聴者が『笑ってはいけない』の復活を楽しみにしているはずなのですが……」(前出の制作会社関係者)
地上波テレビのコンプライアンスは、どこまでいくのだろうか――。