■視聴率V字回復報道

 そんな中、8月18日配信の『ENCOUNT』では『六本木クラス』の世帯視聴率がV字回復していると報じた。

 初回は9.6%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)と2桁に迫る視聴率だったものの、その後は右肩下がりで第3話では7.0%にまで下落。ところが8月4日の第5話は9.1%、第6話は9.2%、第7話は9.3%と、再び9%台に戻すというかなり珍しい現象が起きていると記事では伝えている。

 ドラマのプロデューサーも「人気原作のリメークですので、厳しい意見も多数ありましたが、放送を重ねるごとに好意的な意見が増えてきているのは実感していますし、非常に有り難く思っております」と感謝を述べている。

「たしかに世帯視聴率はV字回復しているんですが……テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率はそこまで爆発的的には上昇していないんですよね。第6話は2.3%、第7話は2.4%でしたからね。たしかに第3話の1.9%からは持ち直していますが、“少し上がった”といったところなんです」(制作会社関係者)

■『六本木クラス』のコア視聴率は主要キー局最下位

 コア視聴率で見てみると、『六本木クラス』の2.4%という数字は、テレビ東京を除く主要キー局では最下位。18日の『秘密のケンミンSHOW極』(日本テレビ系)のコアは5.8%だったため、テレビ朝日は日本テレビの半分よりだいぶ下の数字しか取れていないことになる。

「視聴率のデータから明らかになったのは“若い層、若者はあまり見ていない”ということ。視聴率がV字回復しているというのも、いったん離れたシニア層が戻ってきてくれた、年配層がたくさん見てくれているということですね。テレビ朝日はキー局で唯一、世帯視聴率獲得も重視していますので、同局的には世帯視聴率のV字回復は喜ばしい話だとは思われますが。

 そして、同ドラマが“全13話”ということも足かせになってきそうです。というのも、メインキャストの香川照之さん(56)に“ゲスセクハラ報道”が出てしまいましたからね……。前クールに同枠で放送されていた木村拓哉さん(49)主演の『未来への10カウント』の放送回数は全9話でしたし、月9ドラマなども11話ほど。通常のドラマであれば“最終回直前”という段階にあるんですが、『六本木クラス』は9月29日まで放送予定。

 香川さんのスキャンダル報道は、ボディブローのようにじわじわと効いてくるのではないでしょうか……」(前同)

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