■徹底追及の『ミヤネ屋』をけん制か

 制作会社関係者が話す。

「日本テレビでは、系列局の読売テレビ制作の『情報ライブ ミヤネ屋』を中心に、連日にわたって旧統一教会の問題をかなりの時間を割いて取り上げていますからね。加えて、8月27日と28日には局を挙げての超大型特番『24時間テレビ』の放送が控えています。

『ミヤネ屋』をけん制するため、そして『24時間テレビ』にもネガティブなダメージを与えるため、旧統一教会サイドはこのタイミングを狙って、日テレとの関係を明らかにしたのかもしれません」

 SNSには「ミヤネ屋飛ばしてたみたいだから ロックオンって感じかな?」「統一協会と日テレの24時間テレビがずぶずぶなのばらされたけどミヤネ屋はどう扱うのだろう?」「ミヤネ屋は、24時間テレビと統一協会の関係を言及しますよね!」「この件についてもミヤネ屋で毎日取り上げて欲しい “報道しない自由”を使うかな?」といったコメントが寄せられている。

「ただ、MCの宮根誠司さん(59)をはじめ、番組スタッフも追及の手は緩めないはずです。

 実際、26日の『ミヤネ屋』でも、前日に出た世界平和統一家庭連合からの注意喚起を意識してなのか、宮根さんは“我々マスコミも含めて、関係がひょっとしたら分からないうちにあったのか、なかったのか、何か知らないあいだに関連を我々は持っていたのかどうか。自戒の念を込めて我々もちゃんと調べて、もしあったとしたら報告しないとダメだと思う”と語っていましたからね。自分たちを調べつつも、今回の注意喚起があったからといって引くつもりはないように見えます。

 ただ、今回の一件は日テレだけにはとどまらず、他局にも波及していくでしょう。テレビ東京では“旧統一教会とタッグを組んで制作したのではないか”と指摘された『世界ナゼそこに?日本人〜知られざる波瀾万丈伝〜』を放送していたほどですからね」(前同)

■「全国霊感商法対策弁護士連絡会」が『ナゼそこ』を問題視

『世界ナゼそこに?日本人〜知られざる波瀾万丈伝〜』(以下、ナゼそこ)は2012年10月から2020年3月まで放送された、世界各地に暮らす日本人を取材するドキュメントバラエティ番組。

 8年間にわたって続いた人気番組だったが、2016年5月の段階で「全国霊感商法対策弁護士連絡会」は複数回、旧統一教会の日本人女性信者を登場させ、虚偽の事実を織り交ぜた物語を創作しているのは問題だとして申し入れ書を送付していた。

「異国の地に嫁いで苦労している日本人女性の姿がありありと映し出され、その強い生き様に感動したという視聴者も少なくなかったでしょう。ただ、その中には本人の意思ではなく、旧統一教会の“合同結婚式”で強制移住させられた女性もいたというんです」(同)

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