■『24時間テレビ』に感動を巻き起こした「EXIT兼近の手紙全文」

 以下が兼近が母親に宛てた手紙の全文だ。

<今この手紙を読んでいるということは、前半調子に乗って明るく笑顔で走っていた僕はもういないんですね。手紙で何かを伝えるのは、控えめに言って絶対嫌でした。しかし沢山の人の前で直前言葉でってのも照れ臭ぇから消去法で手紙ですわ。

 最初、24時間テレビのマラソン走るって聞いた時、ガラにもないなとか思ったっしょ? 俺が思ったもん。意味もなく走るの嫌いだし、お涙頂戴も苦手だし、人に迷惑をかけてきた人生だしな。やりたいこともなく、何も行動しないくせに不平不満を垂れ流して他人の足引っ張って不貞腐れて、あなたにはたくさん心配をかけました。

 年頭に、あなたが突然倒れたと連絡がありました。最初に知らせを受けた時、「がんが再発したんだ」と最悪の事態を覚悟しましたが、何事もなく退院してきて、無事だとわかった後、元気なうちに最高の親孝行をブチ食らわせてぇなと改めて感じました。

 俺は今、お笑い芸人という生き甲斐に出会えて最高に幸せです! 息子が幸せだと嬉しいだろぉ? 社会を恨んで人を憎んでいた俺は、誰かに歩み寄れる自分になれたと思う。そんな自分があるのは多くの人間が紡いできた多様な優しさのおかげです。相方、尊敬する大先輩や後輩、楽しい空間を一緒に作る仲間達。そしてファンの皆さんと国技館やテレビの前で声援を送ってくれる皆さんに見守ってもらいながらゴールします。

 1人じゃ何もできなかった俺を支えてくれている自慢の仲間達が今の俺にはいます。その仲間と笑ってる姿を見せる事、それが俺なりのさいっくぅーー親孝行かなって思ってる。必ず笑ってそこに辿り着きます。待っててクレンジングオイルバシャバシャー! お肌潤せぇー!>

■「ママ上様への手紙で泣いて感動してファンになりました」

「兼近さんらしい笑いやチャラい表現を交えつつも、母親への感謝がしっかりと伝わってくる手紙でしたよね。ゴール前には涙を見せる場面もありましたが、手紙での宣言通り、兼近さんは笑顔でゴールイン。視聴率が物語っていますが、多くの人が兼近さんのゴールと『サライ』を見守りました」(前出の制作会社関係者)

 視聴者からは「ママ上様への手紙で泣いて感動してファンになりました」「兼近さんからお母さんへの手紙、胸がきゅってなった、知らなかったことも…」「兼近さん、ごめんなさい。あなたのこと何も知らないのに苦手だったんですよ、今まで。最高の笑顔と楽しそうな走りに感動しました!一気にファンになってしまった私のような人、きっとたくさんいるんだろうなぁ。お母様への手紙、不覚にも泣かされました」といった感動の声が多数寄せられている。

『24時間テレビ』に感動を巻き起こし、番組を成功に導いた兼近とEXITは、今まで以上の活躍をしてくれるに違いない。

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