永瀬廉（２３）主演の『新・信長公記～クラスメイトは戦国武将～』（日本テレビ系）は、名だたる戦国武将のクローンが１５歳の高校生になって名門不良高校に集結し、学園の天下統一を目指して争い合うドラマだ。６話は、相手を信じる強さと、その想いを受け止める仲間の熱い友情に時空を超えた青春をみた。
■信長・永瀬廉の強さに惹かれる者たち
徳川家康（小澤征悦／４８）が、クラスだけでなく学校中を巻き込んだ戦を仕掛けてくるようになってきた。そんな中、家康側についた明智光秀（萩原利久／２３）は『和の心』で団結するクラスのみんながうらやましくなる。家康の強さに惹かれ、人間らしい表の道が歩けることを期待したが、実際は違っていたのだ。
勇気を持ってクラスのみんなに土下座をした明智は、もう十分、強い人間になっていると感じた。また裏切るのではないかと野次めいた言葉を浴びせる武将たちの中、明智の思いをくみ取ったのか、織田信長（永瀬廉）は「俺は貴様を信じよう」「信じるだけだろう、簡単な話だ」と笑う。
この笑みに明智がどれほど救われただろうか。自分を信じてくれる人を、自分は信じる。このシンプルさと懐の深さは信長の魅力だ。その分、責任は取るだけの覚悟はあるのだろう。誰の上にも立たず束ねようともしないのだから、信じた人に裏切られても誰にも責任を押しつけず、そんなやつだったと見抜けなかった自分を省みるだろう。まったく、強いにもほどがある。信長が人を惹きつけ、慕われるのがよく分かるというものだ。
