■橋本愛の熱演に絶賛の声

 その後、福多はトラコを自宅マンションに誘う。トラコは7歳のとき、福多が施設にやって来た様子を回顧。それから5年後、6年生になった2人に、里親に引き取られる最後のチャンスがやってくる。しかし、トラコはケガをして病院に運ばれ、里親は福多に声をかけたのだった。

 今回のクライマックスは、福多と再会後、教え子の高校生の彼女に刺され、入院していたトラコの独白シーン。「世界を変えたい」と口火を切ると、この世界の不条理や不公平、家庭教師を続けている本当の狙いについて、橋本の3分を超える長セリフによって語られた。

 視聴者のツイッター上での反響は、「すげーな。トラコの独白に貧困や虐待、政治家の不始末、社会への風刺…詰め込みまくるなぁ!」「トラコの独白聞きながら、“遊川脚本〜!”ってなった。スタンディングオベーション」など、橋本の演技と遊川脚本への称賛の声が寄せられた。

 過去の作品からのファンは、遊川ワールドを堪能できたようだ。しかし、トラコの過激な言動や荒唐無稽な内容に、一般の視聴者はついていけなかったようで、平均世帯視聴率だけでなく、見逃し配信サービス「TVer」の再生数ランキングも伸び悩んでいる状態だ。

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