魚に関する豊富な知識と明るいキャラクターで、テレビや全国各地での講演、東京海洋大学客員教授として活躍するさかなクン(47)の半生を、自叙伝『さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜』(講談社)をもとに、ユーモアたっぷりに描いた映画『さかなのこ』(9月1日公開)が話題を呼んでいる。
主人公のさかなクン役(劇中ではミー坊)を演じるのは、女優、監督、歌手、芸術家、YouTuberとしてマルチに活躍しているのん(能年玲奈、29)。『南極料理人』や『子供はわかってあげない』などを手がけた沖田修一監督(45)が、フィクションも織り交ぜ大胆にアレンジしている。
沖田監督は主人公を男性俳優にすることも考えたというが「のんさんが演じるほうがワクワクしたんです」とし「中性的な魅力もある、のんさんならこの役にも違和感なく、不思議とすんなり入っていける気がしましたし、さかなクンの女の子版を作るというのも違う気がしたので。さかなクンの何を映画にするのか、と考えたときに、“性別は重要ではない”というドラマを作れないかと思った」と語っている。
また、「あのキラキラした感じと、さかなクンのピュアな感じというのは、どこか重なるものがあるのかもしれない」とのんを絶賛。
■「さかなクンやれるのは私しかいない」
9月5日放送の『ぐるっと関西おひるまえ』(NHK総合・関西ローカル)に出演したのんは「性別関係なく私にオファーしていただいたので、めっちゃ嬉しかったですね」とコメント。
さらに「最初は私もみなさんが感じたような驚きと同じぐらい“えっ! いいの?”っていう気持ちだったんですけど……。よく考えてみたら他にさかなクンやれるのは私しかいないかもしれないってすごく納得しちゃって絶対やりたいなと思いました」とオファーを受けた理由を明かした。