大谷翔平
大谷翔平

 エンゼルスの大谷翔平選手(28)が、9月4日(日本時間)のアストロズ戦で投じた100マイル(約160キロ)のシンカーが、全米で話題になっている。

 きっかけになったのは、“ピッチング忍者”の異名を持つ米の投球解析家のロブ・フリードマン氏が、米メディア『FOXスポーツ 電子版』に投稿した分析記事だった。

「9月5日に『FOXスポーツ』は、“彼のえげつないシンカーを分析する”との見出しで、フリードマン氏による大谷の“新魔球”の分析記事を掲載しました。同氏は、今季の大谷の投打の活躍を取り上げ、“神話の世界の人物”と称賛した上で、“最も感銘を受けたのは投手として絶えず進化する能力だ”と、最近の大谷の好ピッチングに注目。そして、アストロズ戦で、大谷が披露した160キロのシンカーを、“ターボシンカー”と命名しました」(メジャーリーグ誌記者)

 大谷のターボシンカーは、160キロというスピードはもちろん、変化量も驚異的だ。フリードマン氏の分析では、縦・横の変化を合わせると計1メートルも動いているという。

「ターボシンカーと言われているのは、アストロズ戦の3回、大谷が打者・マコーミックを見逃しの三振に打ち取ったシンカーです。フリードマン氏いわく、その球は“重力とともに20インチ(50.8センチ)の大きな落差と、21インチ(約53.3センチ)の横の動きがあった”とのこと。シンカーは、落下しつつ横へスライドするボールなので、縦50センチ・横53センチを合計すると、約1メートルも変化していることになります。

 また、米メジャーリーグ記者からも支持される、データ分析会社『Codify Baseball』は、“大谷のシンカーは、メジャーリーグのここ数年の中で、三振を奪った速い球(160キロ)では、最も水平方向の動きが大きかった”と報じています」(前同)

 まさに魔球。このターボシンカー記事は、日本の野球人からも大きな反響を呼んでいる。

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