■史上初の偉業で、大谷のMVPは確実?!

 2021年のア・リーグMVPに輝いた大谷は、今季も2年連続の受賞が期待されている。そこに立ちはだかるのは、ホームランを量産中のヤンキースのアーロン・ジャッジ選手(29)だ。

「9月7日時点で、ジャッジは135試合で54本のホームランを記録。これはシーズン換算をすると64本ペースで、かつてロジャー・マリス選手が1961年にマークしたア・リーグ記録の61本を塗り替えると期待されています。筋肉増強剤のステロイドなしの60本越えは61年ぶりの快挙となるので、インパクトが大きいです。

 また、昨年の大谷が異例なだけであって、本来のMVPは、チームのプレーオフ進出にどれだけ貢献した選手かという点が重視されます。その点、今年のジャッジは、守備や走塁でも強豪ヤンキースの勝利に貢献しているので、評価も高くなるでしょう」(前出のメジャーリーグ誌記者)

 ただ、大谷も負けていない。現時点で、すでに歴史を塗り替える活躍をしている。

「大谷は、8月10日(日本時間)のアスレチックス戦で10勝目をマークし、1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりの偉業となる“2桁勝利&2桁本塁打”を達成。その後も成績を伸ばし、9月9日時点で、投打で11勝&33本塁打を記録している。

 次に、大谷に期待されるのが、“シーズン規定打席(502打席)&規定投球回数(162イニング)の同時クリア”でしょう。これは、ベーブ・ルースはもちろん、1901年にメジャーリーグがア・リーグ、ナ・リーグの二大リーグ制になって以降、誰も達成したことがない大偉業。すでに大谷は、規定打席には到達しているので、残るは規定投球回数のみ。

 9月4日のアストロズ戦を終え、到達まであと26イニングに迫っていますので、もし達成できたら、MVP受賞がグッと近づくはずです」(前同)

 大谷の次回登板は、9月11日(日本時間)のアストロズ戦の予定。新魔球を手に入れた大谷の、今後の活躍に期待だ!

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