■『vsZ世代』は同時間帯断トツトップのコア視聴率

 数字が取れないお盆休み中の放送にもかかわらず、『ダウンタウンvsZ世代』の世帯視聴率は12.5%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率は7.9%と、同時間帯の番組では断トツトップだった。8月8日~8月14日の1週間で見ても、バラエティ番組でトップの視聴率となった。

「日テレの本音としては、大晦日は、爆発的な視聴率を確実に取ることができ、Huluでの配信やDVD売り上げにも期待できる『絶対に笑ってはいけないシリーズ』を放送したかったはず。しかし、今年もコロナ禍で断念せざるを得なくなったと聞こえてきています」(前出の制作会社関係者)

 2021年に続き、今年も『笑ってはいけない』の放送はなく、別のバラエティ番組を放送する方向で調整が進められている、と7月22日配信の『スポニチアネックス』は報じていた。

■2021年の『笑う大晦日』は大爆死

 2021年の大みそかには『笑ってはいけない』に代わって6時間生放送の大型お笑い特番『笑って年越したい!笑う大晦日』が放送された。しかし、18時30分からの第1部は平均世帯視聴率7.2%と、前年の『笑ってはいけない』から約10ポイントも大幅に数字を落とし、11年連続だった民放トップの座から陥落してしまった。

「日テレは昨年末の『笑う大晦日』で、かなり痛い目を見ましたからね……。本番数日前まで内容も決まらないようなグダグダで、出演陣からもブーイングのような愚痴があったといいます。『笑う大晦日』は絶対にやらない、ということはすでに決まっているはずです。

 そう考えるとたしかに『ダウンタウンvsZ世代』が大みそか特番には最もフィットしそうです。ダウンタウンの2人がそろいますから、豪華で年末っぽさも感じられますよね」(前同)

 ジェネレーションギャップを楽しむトーク番組やクイズ番組は、これまでも数多く放送されてきた。そのため、SNSには「ダウンタウンの番組だから好評なんだよ。2人の若い頃の話が1番需要あるから視聴率が取れた。この2人がMCじゃなかったら俺も見てなかった」「見せ方の工夫もだけど結局ダウンタウンがまだまだ数字を持ってるんですよね」といった指摘もある。

 制作会社ディレクターはこう話す。

「やはり“ダウンタウンだから”というのが大きい。松本さんと浜田さんは、特にコア視聴率をめちゃくちゃ持っているんです」

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