■歌子のダブルスタンダードを視聴者が批判

 視聴者からは、歌子の智への逆ギレとも取れる「騙したの⁉」発言について「智が何故歌子を好きになったのか、全然理解不能」「智を騙して東京の結婚式に連れて行き、公開処刑のスピーチをさせたことになる張本人の歌子に『うちを騙したの?』と言う権利はない」「先にサトルを騙したの誰やしかも仮病まで使って」と、歌子のダブルスタンダードを批判する意見が寄せられてしまう結果となった。

 さらに、8月31日放送の第103話では、沖縄から上京した歌子のために開かれた歓迎会の途中で、歌子と智が別々に買い出しへ向かい、歌子が先に戻ってくる。歌子が店内に入ろうとしたところ、宴席にいた居酒屋『あまゆ』の常連客が大声で、「じゃあ智は暢子ちゃんに振られたから、妹の歌子ちゃんに乗り換えたわけ?」と言い放った。

『あまゆ』の店主は「違う違う、昔は暢子ちゃんのことが好きになったばーてー」と答える。常連客は「つまりは姉のお古、おさがりの智と……」と話したところで、三郎がその場を制して会話を終わらせた。

 翌日、智は歌子の様子がおかしいことを心配し、休みの日に東京タワーや上野動物園に連れていくと提案するが、歌子は断る。智は病弱な歌子の体調を案じて「人混みはやめとくか」伝えるが、歌子は、「病人扱いしないでちょうだい。どこか行きたいところがあったら、一人で勝手に行く」「どうせうちは陰気で病弱。おなかの中に弱気の虫も」とブチギレ。智は「誰もそんなこと言ってないさ。何をすねてるわけ?」と困惑し、その日はケンカ別れとなる。

「その直後、モヤモヤが収まらないまま歩いていた智は、交通事故に巻き込まれてしまいます。結果的に大事に至ることはなかったですが、智が事故に遭う原因となったモヤモヤを作り出したのは歌子。

 智を“姉のお古、おさがり”と陰口を言われて嫌な気分になる気持ちは理解できますが、歌子は姉・暢子への嫉妬も相まって智に八つ当たりしたり、さらにすぐに病弱を理由に持ち出すネガティブモードになって智を困らせる。さすがに視聴者も呆れてしまった、といったところでしょうか」(前出のテレビ誌記者)

 視聴者からは、「萌歌ちゃんは別のドラマでヒロインにして欲しい」「愛ちゃんinパリのスピンオフなら見たい」「主役を替えて朝ドラ黒歴史を払しょくできるか。できないだろうな。仮病の歌子」などと、歌子への“主役交代”、そして11月の放送予定だというスピンオフ作品をまったく歓迎しないという意見が、数多くSNSに寄せられている。

「“主役交代”や11月の歌子のスピンオフドラマは、史上ワーストレベルで酷評されてしまった『ちむどんどん』を少しでも良い印象で終わらせる、良いイメージを残す、といった制作サイドの狙いがあるのでしょう。しかし、11月はすでに次の朝ドラ、福原遥さん(24)の『舞いあがれ!』が放送中なわけで、無駄な炎上を招いて同作の足を引っ張ることにならなければいいのですが……」(前同)

 歌子のスピンオフ作品まで炎上したら、それこそ歴史に残りそうな気も……。

NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』
NHK総合 月~土 8:00~8:15、12:45~13:00(土曜は一週間の振り返りを放送)
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/chimudondon/

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