■『畠山重忠の乱』での悲劇が待っている中川

 中川演じる畠山重忠を待ち受けているのは、過酷な運命、1205年に起きた『畠山重忠の乱』の悲劇だ。 

 畠山重忠は、武蔵の豪族である稲毛重成(村上誠基)の虚偽報告で、鎌倉へと向かうが、その機に重忠誅殺の命が下り、北条義時らが鎌倉を出発。重保もこの出来事で殺され、武蔵国二俣川で討伐軍と畠山軍が激突し、最終的に重忠は愛甲三郎季隆の矢を受けて最期を遂げた、と言われている。

 愛甲三郎季隆は、重忠にとどめを刺したという点でかなりの重要人物だが『鎌倉殿』ではいまだにキャスト発表がされていない。一切告知なしで、大物中の大物女優である大竹しのぶを第35話に「占いの巫女」としてサプライズ出演させたことで、「香取慎吾など何か隠し玉を用意してるのではないか?」という指摘もある。

「味方が150騎しかおらず、引き返すように進言されても“潔く戦うことが武士の本懐”と重忠が話していた、と『吾妻鏡』に記されており、重忠は最後まで芯の通った武者だったことが分かりますね。

 中川さんは『鎌倉殿』の御家人サイドのメイン演者では最年少の24歳ですが、とてもそうは思えない。これまでもその高い演技力を非常に買われてきました。大河ドラマも実は常連ですからね」(前同)

■中川の熱演に主演を望む声も

 中川は子役出身で、まだ24歳ながら、これまで11年の『江』で細川光千代、12年の『平清盛』で源頼朝、16年の『真田丸』で豊臣秀頼といった大役をそれぞれ演じている。特に『真田丸』は三谷脚本作品でもあり、

「小さい頃から三谷さんの作品を見ていて、いつか三谷さんの作品に出たいとずっと思っていたので、その夢が叶ってすごく嬉しく思います」

 と、コメントを寄せていた。

「秀頼も、豊臣秀吉の愛息でありながら悲劇的な最後を遂げている。中川さんはおそろしいほどのイケメンでありながら、重厚感のある演技ができる俳優ですが、こうした役をやらせると、非常に巧みな印象を受けますね」(前同)

 今回の『鎌倉殿』の熱演にSNSでは、

《中川大志主演で上杉謙信やってほしい。脚本はもちろん三谷幸喜。絶対に三谷幸喜。》《三谷幸喜、中川大志の正しい使い方を魅せてくるな…しかも、中川大志さんうますぎるし貫禄さえある》《秀頼の時もだったけど、三谷幸喜は中川大志の魅せ方が上手い。。三谷幸喜の中川大志が好きすぎて、他の人の大志の使い方にコレジャナイっていつもなってしまう》

 と「三谷大河ドラマで主演をやって欲しい」という声であふれていた。

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