■竹内まりやの楽曲『駅』を巡ってひと悶着!?

『駅』は竹内が作詞・作曲を手掛けた明菜への提供曲で、1986年の明菜のアルバム『CRIMSON』に収録された。また、翌87年には竹内がセルフカバーしてシングルとして発売し、今では竹内の代表曲にもなっている。

「達郎さんは明菜さんの『駅』を聴き、その解釈に対して憤りを覚えた。そしてそれをきっかけに、達郎さん自身が同曲をアレンジしたいと考えるようになり、『駅』のセルフカバーをしてみたらどうかと竹内さんに勧めたという経緯があるといいます。

 1994年リリースの竹内さんのベストアルバム『Impressions』のライナーノーツでも、達郎さんが当時の憤りを明らかにしています」(前出の音楽プロ関係者)

■山下達郎がライナーノーツで露わにした“憤慨”

 山下は『駅』について、もともとはある有名アイドル・シンガーのために書かれたものであるとしたうえで「そのアイドル・シンガーがこの曲に対して示した解釈のひどさに、かなり憤慨していた事もあって、是非とも自分の手でアレンジしてみたい、という誘惑にかられ~」と綴っている。

「そのアイドル・シンガーが誰なのか、名前は出してはいないものの明菜さんだということは明らか。これ以降、達郎さんは明菜さんに“いっさい関わりたくない”となり、楽曲を提供することはもちろん、音楽イベントなどでの共演も“絶対NG”になったと言われています。後年になって達郎さんは、アーティストではなくてアレンジなどを担当したスタッフへの批判だとも語ってはいますが……。

 まだ確定ではありませんが、明菜さんの『紅白』での復活話が盛り上がっていますし、NHKも彼女を今年の目玉にするべく、かなり熱心に計画を進めているとされます。そのため関係者の間では、達郎さんが『紅白』に出場することはありえないと、言われている。仮に、明菜さんが中継での出演となっても、達郎さんが『紅白』に出る可能性はゼロでしょうね」(前同)

 唯一残された目玉、中森明菜に賭けるしかないNHK。「難破船」にならないように、交渉がまとまることを願っている?

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4