■現在「打ち切り確定報道」が出ているあの後継番組にも突き刺さる

 21年6月6日放送の『ワイドナショー』では「アニメの描写に『原付バイクの二人乗りは交通違反』というクレームが入った」という話題から、最近のコメンテーターは「正論の言い合い」になっている風潮に異を唱え、

「多様性てぬかすくせに、どんどん多様性を奪っていっている。よくないと思うから、ずっとこの番組では正論じゃないことを言ってく。正論を言うことは簡単ですよ」「みんながはみ出してはいけないっていう、この窮屈な感じが面白くない」

 と、独自の意見が述べられないコメンテーターについて疑問を投げかけたことがあった。

「くわえて思うのは、こうしたブレない姿勢があったからこそ『バイキング』は何度も打ち切り疑惑が出たり炎上しつつも、8年間続いてきたんだな、ということです。

 これに対して、坂上さんは名前を出していませんが、逆の例こそ『バイキングMORE』の後継番組になった『ポップUP!』なのかもしれません。出演者の発言をうまく仕切るリーダー的な存在がおらず、情報番組がしたいのかバラエティ番組にしたいのかどっちつかずな感じから数字が取れない。

 炎上して話題になることもなく、放送からまだ1年もたっていないにもかかわらず、8月26日掲載の『週刊女性』が同番組の年内いっぱいでの番組打ち切りを報じています。坂上さんのテレビ論は、改めてフジテレビに響いているかもしれません」(前同)

■ライフワークの番組にもしっかり言及

 坂上は、同局の『坂上どうぶつ王国』を非常に大切に思っており、

《動物のかわいいいところや厳しい現実を見せてくのもやり方かもしれない。人間が動物のためになにができるのか。『坂上どうぶつ王国』は、これまで動物ドキュメンタリー番組で動物保護に特化した番組がなかったので、僕から「どうですか?」と提案して立ち上げてもらった番組ですし、また他に関わっている番組にしても60歳過ぎまで携われると思うので、これまで通り腰を据えて頑張っていきたいなと思いますね。》

 と「むこう10年は番組を終わらせてくれるな」というプレッシャーを感じさせる発言もしていた。

 一時期は超低空飛行だった『バイキング』をMCとして立て直した坂上。フジテレビ上層部はこの言葉をどう聞くのかー-。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4