NHK『鎌倉殿の13人』中川大志の畠山重忠、坂東彌十郎・宮沢りえの北条時政夫妻に続く和田義盛、八田知家、そして衝撃の「源実朝暗殺」…辛すぎる史実ネタバレ「お別れスケジュール」の画像
悲劇的な最期が待つ和田義盛((画像は『鎌倉殿の13人』公式ツイッター『@nhk_kamakura13』より))

 物語も佳境に突入し、毎回のように衝撃の展開が続く小栗旬(39)主演、三谷幸喜脚本のNHK大河ドラマ鎌倉殿の13人』。9月18日放送回(第36話)では、中川大志(24)が演じ、武勇と忠義で知られて世間からの評価も高い大物御家人・畠山重忠が死亡することがほぼ確定しており、視聴者にショックを与えている。

「1205年に起きた『畠山重忠の乱』の悲劇が、第36話で描かれることが判明しています。

 史実では、畠山重忠は、武蔵の豪族である稲毛重成(村上誠基)の虚偽報告で、鎌倉へと向かうが、その機に重忠誅殺の命が下り、北条義時らが鎌倉を出発。嫡子である重保も殺され、武蔵国二俣川で討伐軍と畠山軍が激突し、最終的に重忠は愛甲三郎季隆の矢を受けて最期を遂げた、と言われています。

 この悲劇を引き起こした張本人として描かれた、義時の父で初代執権の北条時政(坂東彌十郎/66)とりく(宮沢りえ/49)の夫婦も、いよいよ年貢の納め時となりそうです」(専門誌記者=以下同)

 重忠の命日は6月22日と言われているが、わずか1か月後の7月19日に「牧氏事件」が起きる。『鎌倉殿』ではりく、という名の時政の妻だが、歴史上は牧の方と呼ばれており、彼女がこの事件の主役であることがわかる。

 時政とりくの2人は、娘婿である平賀朝雅(山中崇/44)を源実朝に代わる新将軍に擁立しようとするも、これが「将軍源実朝(柿澤勇人/34)を亡きものにして、娘婿の平賀朝雅を将軍に据えようとしている」とうわさ話として流れてしまう。これを聞いた北条政子(小池栄子)が、長沼宗政(清水伸/50)・結城朝光(高橋侃/26)・三浦義村(山本耕史/45)・三浦胤義(岸田タツヤ/30)・天野正景らに実朝を匿わせて、義時邸に迎え入れたことで、この計画は完全に失敗。

■承久の乱で後鳥羽上皇が退場後も死亡ラッシュが待っている

 時政と牧の方は鎌倉から追放され、二度と表舞台に戻ることなく、時政は追放先の伊豆で1215年1月6日に死亡、牧の方は京都に流れて生涯を終えることになる(没年不明)。

「なお、新将軍候補だった平賀朝雅は、9月16日に討たれて死にます。この1205年7月に起きた『牧氏事件』で、主人公である北条義時は父の時政を追放し、ついに執権の座へと上り詰める。

 しかし、物語はまだまだ続く。というか、むしろ義時が執権についてから、権力をめぐる闘争はエスカレートしていくことになるでしょう。おそらく、物語は番組の公式ツイッターが“ラスボス”と明言している後鳥羽上皇(尾上松也/37)と、義時が激突して起きた1221年6月の“承久の乱”がクライマックスになると思いますが、この1205年から1221年の間に、数々のメインキャラが退場していくことになります。

 なお、承久の乱に敗北し、隠岐に流された後鳥羽上皇が崩御したのは、1239年です」

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