■「ブラックリスト」を持ち歩いている怖さを示唆

「以前、堺さんをテレビ局で見かけたことがありますが、10人前後の人の群れが動いてるな、と思ったら、先頭にいたのが堺さんでした。真っ赤ないで立ちで、オーラがすごかった。きびきびとした動きで、天性のリーダーというのか、みんなを従えている、という雰囲気にあふれていた。あんな人の頭を若手のときにどつくなんて、浜田さんの度胸が異常ですよね。

 浜田さんといえば、志村けんさん(享年70)の頭も容赦なくシバいてツッコんでいた話が有名ですが、浜田さんの場合はちゃんと本番前に楽屋を訪れて事前のコミュニケーションで信頼関係を構築している。だからこそ、堺さんも浜田さんのツッコミは気にしていなかったんでしょう。

 ただ、もし浜田さんが当時それを怠っていたら……今回の『DX』の冒頭では、おっかない一面を見せていただけに、考えるのが怖いですね」(民放のベテランスタッフ)

 番組冒頭で「若者と話が合わない」という話題について梅沢が「挨拶もしないのよ、最近の若いやつらは」と話すと、堺は「廊下ですれ違っても、こっちがこんにちはって言っても、向こうは“スーン”としてるような」と話し、「……名前言わせてもらいますか!?」「多いんだよ、それだけ!」と懐からメモ帳を取り出そうとするしぐさを見せたのだ。

「まるで『デスノート』のような怖さを感じました。冗談半分ではありましたが、半分は本音でしょうね。21年2月28日放送回の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)では “僕に対してあんまりいい態度じゃないと3人消しました”とジョークなのか本当なのか分からない怖い話をしたり、YouTuber芸人のフワちゃんについて、誰に対してもタメ口な件を“何度殴ってやろうかと思った”と苦言を呈したこともありました」(前出の専門誌記者)

■「僕の怖さなんてビジネスホラーだから。本当に怖いのはリアルホラーの堺先生」

“狂犬”の異名で知られる極楽とんぼの加藤浩次(51)は、21年2月28日放送の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)で「僕の怖さなんてビジネスホラーだから。本当に怖いのはリアルホラーの堺先生」と話したこともあり、畏怖の対象として見られている。

 また、小堺一機(66)と田原俊彦(61)は14年の『ライオンのごきげんよう』(フジテレビ系)で、2人口をそろえて昔の堺は「怖かった」としたほか、エンターテイナーとしての意識が高すぎるあまり「堺さん、あのオンとオフのね。人が変わったようなね」「芸に入り込むと、周りが見えなくなっちゃうっていうか、人の迷惑考えないっていう」

 と語っている。

 もっとも、同時に堺がMC、田原がアイドル歌手として登場していた生番組『ザ・ベストテン』(TBS系)で「『NINJIN娘』の歌唱中に勢い余ってマイクを飛ばしてしまった田原に、堺がとっさに自分のマイクを投げ渡した」という神エピソードも明かしていた。

「この“本当は怖い堺マチャアキ”伝説のきっかけとなったエピソードとして有名なのが、“ヒロミ(57)の失礼な態度に怒った堺がテレビから干した”という話でしょう。

 いまでこそ兄貴分として後輩からも評判のいいヒロミさんですが、当時は“スタッフや共演者への態度が悪い”と言われていたのも、ウワサに信ぴょう性を与えていました」

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