■スタイリッシュな倖田と湘南乃風の主題歌も関心が高まっている

「第1話ではEDとして、第2話から本格的なOP映像付きで流れました。歌いだしは倖田さんの《invitation(※招待)》という英文から始まりますが、この一声だけでいきなりグッと引き込まれます。力強い歌声が湘南乃風の声質とも非常にマッチしているし、曲調も作曲に倖田さんの夫で多くの曲を提供しているHi-yunkさんを起用したことで、特にサビのあたりなどはいかにも“倖田來未の曲”という雰囲気のメロディライン。

 サビが終わり湘南乃風が占めるかと思えばラスト10秒でアップテンポで再び倖田さんが盛り上げた瞬間にスパッと終わる。これまでのどの仮面ライダー主題歌とも違うサウンドに仕上がっています」

 SNSでは、

《ギーツの主題歌、倖田來未に湘南乃風にBACK ONてワンチャン今までのライダーで一番豪華じゃない?》《ギーツの主題歌ぶちゲロかっけぇぞ?????》《倖田來未要素が理由なのかは不明だがギーツのOP今までに無い感じのオシャンティさだった》

 と、大いに反響があった。

 本作について倖田は《この楽曲で戦闘シーンやカッコいいシーンを盛り上げたいなと願いながらレコーディングをさせていただきました。歌詞も“裏の裏”みたいな意味がたくさん隠されています》とコメント。《私もこれからギーツのストーリーがどうなっていくのか、細かくは知らされていないので、これからオンエアを楽しませていただけたらなと思っています》としている。

■実は超豪華な歴代の平成以降の仮面ライダーアーティストたち

「よく『仮面ライダー』は新人イケメン俳優の登竜門として注目されることが多いですが、実は主題歌については、起用された時点ですでに売れっ子の豪華なアーティストが使われる傾向にある。

 02年放送の平成ライダー3作目『龍騎』以降レコード会社が『日本コロムビア』から『エイベックス』に変わったことで曲の方向性や歌手のタイプがガラリと変わり、女性ボーカルやJ-POPアーティストの起用も珍しくなくなった。歌詞もごく一部の例外を除けば『仮面ライダー』という単語は入れずに世界観や英単語で作品を連想させるスタイルになりました。すごいところだとGACKTゴールデンボンバーも歌ったことがあります」

 これまで『平成ライダー』で女性ボーカルは『龍騎』で松本梨香(53)、5作目『剣』で相川七瀬(47)、7作目『カブト』でTRFのYU―KI(55)、8作目『電王』でメンバーに女性がいるAAA、11作目『W』で上木彩矢(37)とTAKUYA(51)のデュエット、12作目の『OOO』で大黒摩季(52)、13作目『フォーゼ』が土屋アンナ(38)、19作目『ビルド』がPANDORAfeat.Beverlyと、そうそうたる顔ぶれになっている。

「くわえて今回の湘南乃風もそうですが、令和になってから平成ライダーでたびたび行われていた番組限定ユニットによる主題歌が、本格的に定番化しつつある。斬新なようで声と音楽の方向性がぴったりな取り合わせばかりなこと、スタイリッシュなOP映像とのシンクロぶり、作品の盛り上がる場面で挿入歌として起用されることなどから、毎年多くのファンを獲得しています。メンツも非常に豪華です」

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