■令和以降は豪華ユニットが定番化した

『ゼロワン』では西川貴教(51)とLUNASEAのJ(52)が『REAL×EYES』を歌い上げた。令和1作目ということで「新時代」を意識した歌詞が盛り込まれている。

 ちなみに、制作サイドのオファーがギリギリになってしまい西川いわく「紙一重で1日でもずれたら間に合わない」状態だったという。

エイベックスの公式YouTubeチャンネルより

 2作目の『セイバー』では東京スカパラダイスオーケストラ[Alexandros]川上洋平(40)がコラボした『ALMIGHTY~仮面の約束feat.川上洋平』が主題歌。スカパラの管楽器と川上のハイトーンにより、歴代ライダーでも屈指の爽やかな曲となった。

エイベックスの公式YouTubeチャンネルより

 なお、『セイバー』はコロナ対策で本編の尺を削る目的からエンディング映像も用意されており、スカパラの茂木欣一(54)がボーカルのエンディングテーマ『仮面ライダーセイバー』という曲もある。「01年の『アギト』以来実に19年ぶりに歌詞とタイトルに『仮面ライダー』が入った主題歌かつ、エンディング復活も05年の『響鬼』以来の出来事」と当時大変に話題になった。

 そして『ギーツ』の前作で令和3作目の『リバイス』では主人公の相棒で悪魔の“バイス/仮面ライダーバイス”の声を担当した木村昴(32)が歌手としてもDa-iCEとフィーチャリングして得意のラップも盛り込んだ『liveDevil』を披露していた。『セイバー』とは打って変わって非常にダーティな曲となっており、多くの不穏なワードが仕込まれているのが特徴だ。

エイベックスの公式YouTubeチャンネルより

「どの曲も、いまだにファンからの人気は絶大です。

 また、16~17年に放送した平成第18作目『エグゼイド』で三浦大知さん(35)が手掛けた主題歌『EXCITE』が仮面ライダーのタイアップ作品として初のオリコン週間シングルランキング初登場1位を獲得したり、第59回日本レコード大賞の優秀作品賞を受賞したり、『紅白歌合戦』でも披露されたりと、特撮ファンの枠を超えて社会現象になったこともあった。倖田さんと湘南乃風による『Trust・Last』もそうなって欲しいものです」

 仮面ライダーは特撮ファン、俳優ファンに続き、音楽ファンの気持ちも掴み始めているようだー-。

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