■おそらく『鎌倉殿』で最も知名度を上げた名ベテラン歌舞伎役者は初レギュラーで巨悪を演じる

 また、やたら肉体美を強調する姿と寡黙な仕事ぶり、女性を見る目がまったくの節穴な部分などがコメディリリーフとして血で血を洗うストーリーに疲れた視聴者の癒し枠となっている八田知家役の市原隼人(35)は、今秋に映画『レッド・シューズ』が控えている。

 さらに、08年に役所広司(66)が、今年は西島秀俊(51)が主役の大和ハウス工業の人気CM『ダイワマン』シリーズにも「役者志望の青年」役で出演しているのも記憶に新しい。

「キャスティングからして、今後、市原さんが活躍していくことは間違いない。ダイワマンの相棒、もしくは二代目ダイワマンになるんじゃないでしょうか」(前出の専門誌記者)

大和ハウス公式YouTubeチャンネルより

「もともと、実力も知名度もある役者をそろえているので、ある程度は必然な部分もありますが、間違いなく『鎌倉殿』が影響を与えたと言えるのが、北条時政を演じている坂東彌十郎さん(66)ですよね。

 歌舞伎役者として活躍する一方で、これまでドラマの出演は端役が多かった。ところが、『鎌倉殿』で時政を演じたことで、一般層にも知名度は急上昇。

 10月21日スタートのKing&Prince平野紫耀さん(25)主演の『クロサギ』(TBS系)では主人公の最大の敵で父親の仇である大物詐欺師・御木本としてTBSの連ドラ初レギュラーを飾ります。なお、『クロサギ』には山本耕史さんも大企業のみを標的にする人たらしの詐欺師・白石陽一として出演しますね」

金曜ドラマ「クロサギ」 (@kurosagi2022tbs)

 まさに「鎌倉殿バブル」と呼べる現状。これからも、いろいろな仕事が発表されるに違いないーー。

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』

https://www.nhk.or.jp/kamakura13/

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