■前半でリタイアした大泉と菅田も三浦さんと親交が深かった

 また、物語前半を飾り、印象的な最期を迎えた「源氏」の2人も三浦さんと深い縁があった。

 源頼朝を演じた大泉洋(49)は18年の映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』で共演していたが、三浦さんの最期の主演作となった映画『天外者』の公開を翌週に控えていた20年12月4日に『バナナかよ』が『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で放送された際は、事務所の公式ブログを更新。

《この映画の北海道での撮影で、三浦春馬くんと、豊平川の河川敷を毎日のように一緒に走った事が昨日のことのように思い出されます。

 自分は特に痩せなきゃいけない役でもなかったのに、僕と一緒にずっと走ってくれました。 本当に真面目で、いいやつで、素晴らしい役者でした》

 と撮影時の思い出を語ったうえで『天外者』についてもこうつづった。

《今日のこんな夜更けにバナナかよと共にどうぞこの映画も皆さんの心に刻み込んで下さい。彼は数々の作品とともに僕らの胸の中で永遠に生き続けてくれるはずです》

■菅田は『鎌倉殿』出演にあたり三浦さんに話を聞きたがっていた

 そして、頼朝の弟である源義経を演じた菅田将暉(29)は11年の『大切なものはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系)で初共演。プライベートで遊ぶ関係ではなかったというが、同時に役者として三浦さんを尊敬していたことで知られている。

《いいパフォーマンスのための勉強と同時に、チームでモノづくりをする、人の気持ちのつかみ方、癒し方も学びたい》

 と、19年に『LEE』で菅田は三浦さんについてコメントしていた。

「5月31日号の『女性自身』(光文社)によれば、菅田さんにとって初大河となった17年の『おんな城主直虎』で、三浦さんは出番が終わっているのにわざわざ差し入れをもって現場に来てくれて菅田さんが照れ臭そうにしていたこと、『鎌倉殿』で義経という難役に挑むにあたり“春馬さんに大河の話を聞きたかったな”と漏らしていた、といいます。

 改めて思うのは、三浦さんが実に多くの名優たちに慕われていたということですよね。本当に惜しい人を亡くした、としか言えません」

 改めてその存在感が明らかとなった三浦春馬。天国で『鎌倉殿』の役者陣を見守っているに違いないーー。

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