■「安倍さんのこんな姿を観たかった」の声

「なんの他意もない発言ではあるんですが、安倍さんが亡くなったのが67歳で、放送前日がその国葬でしたからね……。もちろん収録日は国葬よりずっと前で、小泉氏になんらかの意識があったとは思えませんが、国葬の翌日のオンエアでしたからね。どうしても安倍さんと比較してしまう、という声が出てしまいますよね」

 SNSでは、

《フジテレビで小泉純一郎さんが穏やかな顔で楽しそうにお酒を飲んでいる姿を見て、安倍さんにもこんな日がきっと訪れていたんだろうなぁと思ったらなんだかちょっと哀しくなってきた》《小泉純一郎さんのTV、面白かった😊一人の人間、いいお父さん&オッさんでしたね🌟安倍さんも一人の人間だったのに。こんなふうに政治の世界を離れた、ホッとしたお顔を見たかった。どんな理由が有ってもやっぱり人殺しはいけない。肯定する映画も要らない。》《今、ムロツヨシさんと小泉孝太郎さんの番組に、小泉純一郎元総理出てるの見てるけど...お茶目な小泉さん見て、安倍元総理のこんなのが見たかったなぁ~と思った》

 と、改めて安倍元首相の死去を惜しむ声が見られた。

■飛び出す多くの金言

 もっとも番組自体は終始和やかに進んでおり、純一郎氏が鮭の血合いの塩辛「めふん」が大好きだと孝太郎が説明すると、「あるよな? 出してやって!」と大将にお願いしたり、画面外の現場スタッフたちを気遣い「みんな食べないから腹減ってんじゃん」「簡単な弁当作ってやれよ」とお店に無茶ぶりする姿に「すみませんホントすみません!」と孝太郎が平謝りするという、典型的な“豪快な父にハラハラする真面目な息子”という一幕もあった。

 また、お酒について「私がウィスキーのうまさを知ったのは70歳を過ぎてから」「この人間がいいなとか、この女はいいなとかは、年取らないとわからない!」という金言が飛び出したり、ムロが失恋した際に「よかったじゃないか! また次の女性と出会えるんだから」と言われたのがいまだに心に残っていることなどなど、豪快な話が続々と飛び出していった。

 その後も、本来なら明らかに目上である純一郎氏にムロと孝太郎はお酒を注がず、それどころか逆にお酌をされていたが、これは「自分が注ぐのはいいんだけど、人から注がれるのは嫌だ」という純一郎氏のポリシーであることや、「4年くらい前」までムロにお年玉をあげていたが、「ちゃんとした役者になったんだから」という理由で渡さなくなったことを「嬉しかった」とムロが語る場面も。

 ムロも孝太郎も40過ぎても独身であることは気にしておらず、むしろ「惚れた女ってのはなかなか出来ねぇぞ。ここまで来たんだから、惚れた女と結婚しろ」としていた。

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