■夏ドラマワースト3位は町田啓太主演の『テッパチ!』

 前出の制作会社関係者が続ける。

「ジャニーズの人気グループ・キンプリの永瀬さんの主演作でもスベってしまうほど、今年の夏ドラマは厳しい状況にあったんです。もちろん、TVerなどの配信サービスで見るという人が増え、リアルタイム視聴が減っているという事情もあるのでしょうが、それにしても『新・信長公記』は大爆死ドラマになってしまいました。

 同作の最終回のコア視聴率は2.0%。これもなかなか厳しい数字ですが、これよりも低いコア視聴率を取ってしまったドラマが、真の“負け組ドラマ”と言えるのかもしれません。

 夏ドラマワースト3位は町田啓太さん(32)主演の『テッパチ!』(フジテレビ系)の1.8%でした」

■「制作者側の感覚がアップデートされていないんじゃないか」と厳しい指摘

『テッパチ!』は、防衛省全面協力のもと陸上自衛隊を舞台に青年たちの成長と熱き思いを描いた物語。未熟な若者たちが、現実の厳しさ、夢や希望、友情や恋愛など、壁にぶつかりながらも「誰かのために命をかけられるのか」「自分がやりたい本当のこととは……」と悩みながらも奮闘する姿を描いた。

 ドラマは初回から自衛官候補生のイケメン俳優たちのシャワーシーンが挿入され、スローモーションを多用したり、さまざまな角度から長時間にわたって胸部や二の腕の筋肉がアップで映し出された。

 こうした“サービスショット”が毎回のようにあり、視聴者からは「シャワーシーンの撮り方とスローモーションがちょっと気持ち悪かった…」「3回ぐらいカメラアングル変えて町田さんの胸部シャワーシーン映してたけどこういうので騒ぐんでしょ?と舐められてる気がする」といった批判が噴出。

 7月16日放送の『週刊フジテレビ批評』(フジテレビ系)でも、早稲田大学文化構想学部教授の岡室美奈子氏から「制作者側の感覚がアップデートされていないんじゃないか」と厳しく指摘されていた。

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