■川栄李奈、門脇麦2人の演技派が彩る物語

 不安定なエイジを、魅力的な女性2人が支えていく。まずは、エイジの協力者になるナミを演じる川栄李奈(27)だ。親友が15年前の猟奇殺人模倣事件の被害者となってしまい、呆然としていたところにエイジに出会う。働いているデートクラブの雇い主を欺くことになるため、非常に危険なシーンも多くなりそうだ。

 川栄李奈のフジテレビ系ドラマの出演は、昨年放送された『知ってるワイフ』(2021年)で、優柔不断な兄を持つしっかり者の妹役を演じた。兄がタイムスリップをして人生をやり直す度に妹も人生が変わっていたが、明るくて前向きで元気いっぱいのキャラクターを演じていた。

 また、エイジの恋人・雪村京花を門脇麦(30)が演じる。京花は、エイジの過去も現在も受け入れる、優しくて芯のある強い人物だ。

 門脇麦は、今年の1月クールの『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)で、解離性同一性障害を持つ人物を演じたのが素晴らしかった。新しい生活が始まることで、別人格である自分の役割は終わりになると話すシーンは、幸せのために自分の人格が消えゆくという、温かい気持とはうらはらに、もう会えないという痛烈な心の痛み、切なさが込み上げる最高のシーンだった。2人の女性によって彩られるストーリーに期待が高まる。

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