■「大河女優封じ」で月９はさらに苦境を迎えることに
「テレビ各局が最重要視している１３～４９歳のコア視聴率に関しても、２％台と他局の連続ドラマに比べても明らかに低い数字が続いていました。『競争の番人』も、７月クールのドラマの中でも下から数えたほうが早いぐらいコア視聴率は低かったですね。それだけにＴＢＳは、視聴層が被っている、若い層が見るであろう『クレイジージャーニー』を思い切ってぶつけてきたのかもしれません。
図らずも、“大河女優封じ”まで行なう形になりましたね」（前出の制作会社関係者）
テレビ業界では「同時間帯に他局の番組に出る“裏被り”は原則ＮＧ」というルールがある。小池は、今年放送のＮＨＫ大河ドラマ『鎌倉殿の１３人』でも北条政子役で大活躍しているが、今回『クレイジージャーニー』の放送時間帯が変わったことから「売れっ子女優だが月９に呼べない」という構造になった。
これは松本らも理解しており、１０月５日の『まんたんウェブ』には《初回収録では、松本さんと設楽さんが「小池さんが月９（ドラマ）に出られなくなった」「それが一番心配」とイジる一幕もあった。》と報じているほか、
《まあもしかしたらすぐ終わっちゃうかもしれないですけど（笑い）。終わったらまた小池さんも月９に出られるかもしれませんし、なんなら3人で（月９に）出るっていう構想もあるので……（笑い）。「クレイジージャーニー」をよろしくお願いします！》
という松本のコメントもあった。
そんな『クレイジージャーニー』に対抗する１０月１０日スタートの月９ドラマのタイトルは、『ＰＩＣＵ 小児集中治療室』。ＰＩＣＵとは「Ｐｅｄｉａｔｒｉｃ Ｉｎｔｅｎｓｉｖｅ Ｃａｒｅ Ｕｎｉｔ」の略称で、「小児専門の集中治療室」を意味する。同枠で１９年と２０年に２シリーズ制作された『監察医 朝顔』の制作陣が再集結し、連ドラ初の「知られざるＰＩＣＵの世界」が描かれる。
