■三浦翔平の「当て馬枠俳優」の座を継承する!?

「学生時代の回想で、湊斗が想と紬のために身を引く場面や、現代の居酒屋で偶然出会った手話教室の講師(風間俊介)に、詳細は伏せながらも“友達(想)が聴覚を失ってしまった”ことを話す場面など、多くのシーンで切なげな表情や涙を見せました。

 鈴鹿さんは、9月29日に最終回を迎えたばかりの『六本木クラス』(テレビ朝日系)でも“ヒロイン(平手友梨奈)に前から思いを寄せていたが、最終的にフられて身を引く”という役だったし、彼は順調に“当て馬枠俳優”として育ちつつある感じがありますね。三浦翔平さん(34)のように自分でネタにできる日が来るかもしれません」

 翔平は20年11月15日放送の『おしゃれイズム』(日本テレビ系)の時点で、過去に出演した作品で恋が実らなかった回数は10回を記録しており、

「究極の当て馬役は任せてほしいですね。視聴者さんが『あいつ出てたら、フラれるんだろ!』って見方になるのが怖かったんですけど、最近になったら、もう任せてくださいって。『どうフラれましょうか? 私は振られ役のエキスパートです』」

 と金言を残していた。鈴鹿も、どこか繊細さや儚さを感じさせるルックスも相まって、今後こうした「当て馬」が増えるかもしれない。

「鈴鹿さんは、21年放送の『ドラゴン桜』(TBS系)で人を見下す嫌味な性格だったのが、東大受験を通じて成長していく“藤井くん”で一躍知名度を上げました。思えば、これも恋愛ではないですが“夢は叶わなかったけど、それ以上に大事なものを手に入れた”という役でしたね。

 23年3月には『マーガレット』(集英社)原作の『君に届け』(テレビ東京系/Netflix)の実写ドラマ化にて、2010年には三浦春馬さん(享年30)が演じ、やはり知名度を大きく上げた“風早くん”を引き継いだりと、非常に売れ筋の役者であることは間違いない。今回の『silent』で、ますますブーストがかかることでしょう」

「令和のキムタク」目黒連と「W三浦」の要素を持つ鈴鹿央士。2人の今後に早くも期待大だ――。

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