■大晦日まで続くウラ番組潰しとなるか

「実は、ネット上での検索回数を比較するツールで見ると、『イッテQ』関連の人名について、ここ1年ほど特に検索されているのは、出川さんが1位で、次点がデヴィ夫人、3位がイモトさんなんです。

 事実、コア視聴率9.8%を記録した9月4日放送回は、デヴィ夫人が“出川ガール”らとドバイロケに挑んだ回だし、10月2日放送回はイモトさんが国内の4県を訪れて洞窟探検などのロケを行なった回ですからね。

 こうして好調な数字が続く中、今回は久しぶりに出川さんが出る。もしかすると、これは大晦日まで見越した“ウラ番組”潰しという側面もあるのかもしれません」(前出の制作会社関係者)

『イッテQ』と同じく日曜20時から放送されている『鎌倉殿の13人』は、物語も終盤を迎え視聴者の関心が高まっている。また、10月9日の『イッテQ』のウラで、フジテレビは2時間特番『battle for money 戦闘中』が放送される。

「フジテレビは、大晦日の特番として『戦闘中』の兄弟番組の『run for money 逃走中』を予定しています。今回、10月9日放送の特番が『イッテQ』と“出川パワー”のせいで視聴率の面で大スベリをしたら、“大晦日にふさわしくはないマイナー番組”“戦えない番組”といったイメージがついて、大晦日の特番にも悪影響を与えることは間違いない。少なくとも、スタッフの士気には大きくかかわってくるでしょう。

 コロナ禍が少し収まって、海外ロケを解禁したうえ、最強の出川さんと海外コンテンツも完全復活。『イッテQ』は、最終回に向けて盛り上がる『鎌倉殿』の勢いを削ぎ、そしてフジテレビの大晦日特番を抹殺できる、テレビバラエティ界での圧倒的なパワーを示そうとしていますね……」(前同)

 出川の復活で、ますます他の追随を許さない『イッテQ』。他局が今、対抗できる術はどうやらなさそうだ――。

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