■特段データがないのに持論を展開

 前出のテレ朝関係者が話す。

「2019年に、大人気だった元テレビ朝日アナウンサーの宇賀なつみさん(36)が『モーニングショー』を卒業してから、番組にとって玉川氏の存在が大きかったのはテレ朝関係者も認めるところ。彼を切ったら視聴率が急落するのではないか、という懸念も当然ながら出ています。やはり反権力発言、庶民目線というのが絶大な支持を集めていますからね。

 ただ、今まではそれでもよかったんですが、最近は玉川氏の暴走が止まらなくなってきているんです。もうすぐ還暦ですから、年齢的なものもあるのかもしれませんが、バランス感覚の欠如がたびたび指摘されています。

 憶測でしかないはずなのに、電通という名前を出して生放送で断言することからもその一端がうかがえますよね……。それ以外にも、特段データがないにもかかわらず、めちゃくちゃな持論を展開して炎上することも少なくありません。

 今の玉川氏はまさに“諸刃の剣”。なので、局内でも“絶対に残すべき”“出続けてほしい”という声がある一方で、“降ろすべき”“もう無理”という厳しい意見もありますね」

■「玉川徹vs石原良純」が番組の名物に

 9月5日の『モーニングショー』では、気象予報士の資格を持つ俳優でタレントの石原良純(60)と玉川氏が“舌戦”を展開する場面があった。

 石原は、中国が水力発電に見切りをつけ始めたとし「いかに、お天気任せの再生可能エネルギーが難しいかっていうこと」とコメント。これに玉川氏はかぶせ気味に「違う、違う。再生可能エネルギーは水力だけじゃないですよ。風力だって、太陽光だって」と応じてバトルがスタート。

 石原が「日本でどこに建てるの? 風力発電所」と投げかけると、玉川氏は「知らないでしょ。秋田沖、千葉沖でどんどん開発やろうとしてるじゃない」と反論。石原は「そんなに安定した風力発電はできない」と否定すると、玉川氏は「ちゃんと貯めることができさえすれば安定するんです」と蓄電技術の問題だとした。

 玉川氏はエネルギーについて「自給しろってことですよ」と持論を展開すると、石原は「再生可能エネルギーで全部まかなうなんてできるわけがない」と呆れ気味だったものの、玉川氏は「できます」と断言。

 石原が蓄電の部分に疑問を投げかけると、玉川氏は「いろんな貯め方があるんです。日経新聞読んでれば、いろんな蓄電方法が出てる」と話したものの、具体的な方法を説明することはなく、さまざまな方法があると石原を突き放していた。

「これだけではありません。玉川さんは、特に良純さんとはたびたびバトルに発展しています。両者が“プロレス的”にやっているだけならいいんですが、一触即発の本気の“セメントマッチ”といった様相を呈していて、現場は冷え冷えだといいますからね……。

 玉川氏はテレ朝局員としてもベテランで、番組プロデューサー含めて上層部も、なだめることはできても彼に厳しく注意することはできません。そんな状態ですから、玉川氏の暴走が歯止めが効かなくなってきているようなんです」(前同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5