■3年目の司会を務める大泉洋が「可哀相」なワケ

 2021年度の第72回『紅白』の第2部の平均世帯視聴率は34.3%(関東地区/ビデオリサーチ調べ/以下同)と、2部制となった1989年以降、最も低い数字となった。これは、2020年度の第71回『紅白』の第2部の平均世帯視聴率40.3%を大幅に下回るもの。

「今回、スペシャルナビゲーターに起用された嵐の櫻井さんは国民的な人気者。櫻井さんの起用でNHKは、ジャニーズ事務所へ大きな借りを作ったことになるでしょう。そして、櫻井さんがスペシャルナビゲーターとして出演している今回の『紅白』でジャニーズの出演枠が減らされることは考えにくい。

 やはりNHKサイドは、櫻井さんの起用によってジャニーズファンの視聴率が一気に獲得できると目論んでいるのでしょう。

 さらに橋本さんに関しては、紅白の公式ホームページの紹介文に”Twitterフォロワー数は、現在426.6万人(10/9現在)”と書かれていて、若者層やネットユーザーからの人気が絶大という点を重視して起用したのではないでしょうか」

 大泉は2020年度の『紅白』で白組司会を務め、翌年の2021年度も司会として起用された。今年の『紅白』が3年連続3度目の司会となる大泉は、大河ドラマ鎌倉殿の13人』で源頼朝役を演じたり、NHKの音楽番組『SONGS』の司会も務めたりするなど、NHKへの貢献度は高い。

「"夏の紅白”と呼ばれている、2020年から毎年8月に放送されている『ライブ・エール』という音楽番組の司会が今年、ウッチャンナンチャン内村光良さん(58)だったのを見て、"『ライブ・エール』も大泉さんがやればいいのに”と思っていたんですよね……。

 櫻井さんと橋本さんの『紅白』起用を知り、言い方はちょっと悪いかもしれませんが、"大泉さんが可哀相”と感じてしまいました。

 大泉さんを司会に起用していたここ2年の『紅白』の視聴率が伸びなかったことから、"大泉さんだけでは数字が足りないのでテコ入れが必要”と判断されて、櫻井さんと橋本さんの起用が決定したのではないでしょうか」

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