■「山Pからの応援」を受けることができない

 もともと平野は、山下をJr.時代からずっと尊敬していることで知られている。

 このことは『クロサギ』の原作者でもある夏原武氏も知っており、8月21日には《山P主演が大きかったことは間違いないです。その山Pを尊崇してる平野さん主演、縁ですかね。》とツイートしていたこともあった。

夏原武 (@t_natsuhara) 

「しかし、山下さんは20年10月にジャニーズ事務所を強引に辞めていて、事務所と山下さんの関係は良くない。ですので、“初代クロサギとの対談!”みたいな企画はできません。そのため、宣伝でのブーストがかけにくい状態にあります。どうしても山下さんのイメージが残っている視聴者も多いでしょうしね……。

 ちなみに、同作で主人公にとって父親のような存在で、詐欺師たちの頂点に立つフィクサーである桂木敏夫を演じていたのは、06年版では山崎努さん(85)でしたが、彼の与えた深みも作品評価に大きな影響を与えたと言われています。今回の同役は三浦友和さん(70)が演じますが、これも超えられるか気になるところです」(前出の制作会社関係者)

 Snow Manやなにわ男子といった後続ユニットの躍進が続くなか、ポスト嵐のキンプリがしくじるわけにはいかない――。そんなプレッシャーもあるかもしれない。

「そんな状況だけに、今回、木村さんが偶然とはいえ高橋さんの初主演作にエールを贈るような形になったのはラッキーだったと言えるでしょう。放送時間帯は毎週土曜23時と遅いですが、平野さんの『クロサギ』だけでなく、高橋さんの『ボーイフレンド降臨!』も良い結果が出ればいいですよね」(前同)

 デビュー以来安定した人気を誇ってきたKing&Princeだが、ここが正念場となりそうだ――。

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