■横田栄司演じる和田義盛の「戦死」の原因は山本耕史・三浦義村の「裏切り」か

 第40回「罠と罠」の予告では、三浦義村(山本耕史/46)が「北条を倒そうぞ!」と部下に呼びかけたり、北条時房(瀬戸康史/34)の「無数の和田義盛が集まっています」という“パワーワード”とともに「義盛に似たひげ面でワイルドな風貌の坂東武者たち」が集結している様子などが紹介されている。

 しかし、史実によればこの『和田合戦』は失敗し、義盛は討ち死にする。問題は、なぜ失敗したのか、ということだが……。

「和田義盛の謀反が義時に発覚したのは、第39回時点では“(北条義時は)おやじを追い出したら途端にやりたい放題”という義盛の言葉に“確かに”とうなずいていたり、予告でも打倒北条を掲げていた三浦義村(山本)が裏切ったのが原因です。

 しかも、義村は真相は定かではないものの“源実朝暗殺の黒幕説”などもありつつ、最終的には北条家に次ぐ幕府内に安定した地位を確立して義時より長生きした、と言われています。こうした実にしたたかな策略家ぶりから、脚本担当の三谷さんは“義村ラスボス説”を匂わせていますね。

“義盛討ち死”の件も、“謀殺”のような演出になる可能性も十分考えられます」

『鎌倉殿』の「ラスボス」は各メディアで尾上松也(37)演じる後鳥羽上皇と告知されており、

《今回の物語では後鳥羽上皇は義時に対しての最後のボス、『ラスボス』と言っても過言ではないと思っております》

 と尾上自身もコメントしている。

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