■三谷幸喜は義村(山本耕史)をラスボスに据えたがっている
しかし、一方で脚本を担当する三谷は、6月36日公開の『WEBザテレビジョン』のインタビューにてこう話している。
《第25話まで描いてきましたが、三浦義村は未だにどんな人物か分かっていない。これは僕のアイディアですが、最後の最後に三浦義村は大博打を打とうと考えていて、もしかしたらラスボス的な意味合いで物語に関わってくるかもしれないです》
今年公開された映画『シン・ウルトラマン』で見せたメフィラス星人が特に記憶に新しいが、山本は以前から知略に長けたキャラを演じさせると非常にハマる俳優として知られている。くわえて、三谷作品の常連――。三谷が信用して山本をラスボスに据えたがるのも、うなずける話だ。
「三谷さんは演者を想定して作品を書く“当て書き”をすることで有名ですが、大河ドラマについても2004年の『新撰組!』で土方歳三、16年の『真田丸』で石田三成を演じていて、“三谷大河”の皆勤賞です。
それに、6月22日放送の『情報7daysニュースキャスター』(TBS系)では、三谷さんが『シン・ウルトラマン』を鑑賞したことも明かしている。もしかすると、そのことが『鎌倉殿』の脚本にも、影響を与えているかもしれませんね……」
『鎌倉殿』ではオープニングのクレジットの最後、「トメ俳優」には、ベテラン俳優だけでなくその時代を混乱させる原因を作る人物が表記されてきたが、第39回ではついに“山本耕史”がクレジットされた。やはり、ラスボスは義村なのか――?
『NHK大河ドラマ 鎌倉殿の13人』