■けん玉演歌歌手・三山ひろしや『鬼滅の刃』LiSAも危うい

 そして、『紅白』で「けん玉のギネス記録挑戦」をし続けている演歌歌手・三山ひろし(42)の出場も安泰とはいかなさそうだ。三山は、2015年の第67回『紅白』から2021年の第72回『紅白』に7回連続で出場。2017年の第69回『紅白』からは、パフォーマンス中にけん玉連続成功のギネス世界記録への挑戦を続けている。

「今年、演歌勢の出場がなくなる流れなら、三山さんの落選はありえるかもしれません。ただ、三山さんのNHKへの貢献度は高いですし、好感度や愛され度も高い。そして、キャラが立っている人は生き残りやすいんです。

 10月17日には『スポーツニッポン』で、安全地帯の出場も報じられていましたが、今年の『紅白』は世帯視聴率回復のために演歌や歌謡曲のアーティストが復活するとも言われています。ただそうなると、逆に演歌勢の中で競争が激しくなってしまい、三山さんが選考に漏れる可能性があるでしょうね」

 さらに、昨年は飛ぶ鳥を落とす勢いだったアニソン歌手の出場の見通しも厳しそうだ。

LiSAさん(35)はアニメ1期と劇場版の主題歌を担当した『鬼滅の刃』特需が終わってしまった。歌唱力はすばらしいんですが、今年の出場は厳しいでしょう。

 NHKは結構ミーハ―で、2007年の第58回『紅白』ではアキバ枠として元グラビアアイドルのリア・ディゾンさん(36)が出場したり、2014年度の第64回『紅白』では、『進撃の巨人』のオープニング『紅蓮の弓矢』を歌ったLinked Horizonが出場したりしています。

 そうした話題性重視の枠であれば、今年大ヒットしたアニメ映画『ONE PIECE FILM RED』で主題歌を担当するAdoさん(19)が妥当ではないでしょうか。NHKはシビアな面も持ち合わせているので、容赦なくLiSAさんの出場が無くなることはありえるでしょうね」

 司会に橋本を起用し、すでに驚きをもたらしてくれた今年の『紅白』。これから、いったいどんなアーティストが彩りを添えてくれるのだろうか。そして、驚きの落選者は誰に!?

平田昇二(ひらた・しょうじ)
芸能ジャーナリスト。独自のネットワークを駆使し、アイドル、女子アナ、女優、音楽業界、テレビ業界に関する記事を執筆している。

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