■『日曜劇場』革命は成功か?

 演者、内容ともに評判が良く、弱者が強者に挑んでいくのは、これまでの日曜劇場と同じ構図だが、老舗企業を買収しようとする巨大資本が、ネット検索サービスが本業だったり、主人公を取り巻く人間関係など、細かい設定まで現代風にアップデートしている。視聴者の指摘の通り、“日曜劇場の革命”が起きているようだ。

「同枠の“悪役の定番”だった香川の降板により、代役として急きょ白羽の矢が立った、オダギリの胡散くさいイケメンの演技が好評です。若者に人気の演技派である、岸井を起用するなど、ほかのキャスティングも新鮮な顔ぶれで、新しい日曜劇場を作ろうという意思が感じられますね」(テレビ関係者)

 初回の平均世帯視聴率は8.9%(ビデオリサーチ社調べ/関東地区)と、同枠の歴代最低だったが、裏番組が『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)と『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の特番だった影響が大きいだろう。見逃し配信「TVer」では首位になっており、今後の伸びも期待できる。生まれかわった日曜劇場に期待したい。(ドラマライター/ヤマカワ)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4