■「儚げで優しく、エモーショナルな声」を過去に評価されたことも

「鈴鹿さんは“2016年に広瀬すず(24)の映画『先生!、、、好きになってもいいですか?』のエキストラに出たら、広瀬に見出されてスカウトされ、2018年に事務所入りし翌年役者デビューした”という異色の経歴の持ち主。

 俳優として絶賛売り出し中の鈴鹿さんですが、実は声もいい。今年9月9日公開のアニメ映画『夏へのトンネル、さよならの出口』で鈴鹿さんは主演でしたが、声優歴もありキャリアも長い飯豊まりえさん(24)に映画パンフレットの対談で、《儚げで優しく、エモーショナルな声》《大きな声を出した時に感情が伝わりやすい、心が揺さぶられるような声》と絶賛されたこともありましたね」(前出のテレビ誌編集者)

 さらに今回の第3話では、湊斗は想の耳が聞こえないのを分かっていて後ろから大声で呼んだり、電話を掛けたり、健常者と同じように世間話をするという想に対してひどい行動をとるが、その真意は、「昔の親友が、もう自分の声を聴いて振りむけなくなってしまった」という事実を認めたくないが故の行動だった。

 第3話終盤で紬の家でついに湊斗と想が8年ぶりに2人きりになるのだが、当然ながら会話はできない。背後からいくら話しても何もリアクションしてくれない想に、「想、無視すんなよ……」と湊斗は漏らし、目に涙を浮かべる。

「紬に迷惑掛けたくないとか分かるけど! 分かるけどさ……何で俺に言ってくれなかった? 何か力に……なれないけど! なれないの分かってるけど、でも言ってくれないのはさ……」

 と嗚咽を漏らしながら詰め寄って感情をぶつけたのだ。

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