■淡々としたクールな雰囲気が高評価の井之脇

 第1話では基本的に宇野祥平(44)演じる先輩警部補の桃山哲次(ももやま・てつじ)と2人組で登場しているが、

「法の網をかいくぐったつもりで悦に入って人をだます。そういう連中が許せないだけですよ」

 と話すシーンなど、淡々としたなかに明確な「詐欺師への敵意」をにじませたセリフ回しなどは視聴者からすでに高評価。

《個人的にも井之脇海くんの演技好きで敵役っぽくなるのかな。対峙するのが楽しみ!》《井之脇海さんの演技に注目してしまう》《平野紫耀くんもかっこよかったし、刑事役の井之脇海くんも目を引く演技だったなぁ…》

 そういったコメントが、放送後のSNSでは実に多い。

「井之脇さんと、同作でヒロインの吉川氷柱(よしかわ・つらら)を演じる黒島結菜さん(25)は、今年9月30日まで放送していたNHK連続テレビ小説ちむどんどん』でも共演していました。『ちむどんどん』は、脚本や演出が“朝ドラ史上最低”と酷評されて、主演の黒島さんもまだ『ちむどんどん』のイメージから抜けきれずに苦労をしていますが、井之脇さんは大丈夫そうです」(前出のテレビ誌編集者)

 黒島は『ちむどんどん』で主人公の暢子を演じていたが、良くも悪くも感情をどストレートに出しすぎるうえに身勝手な部分があり、視聴者から評判が悪かった。

 今回の『クロサギ』でも、第1話の氷柱は正義感が強すぎるあまり、黒崎が家族に関与するのを真っ向から否定しており、結果として暢子のイメージを引きずったうえ「終始怒ってる演技しかしていない」という悪評が早くも上がってしまった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4