■「そこに愛はあるんか」のフレーズが改めて思い出される

「今野さんといえば『アイフル』のCMで大地真央さん(66)と共演し、大地さん演じる女将さんに言われる“今野、そこに愛はあるんか?”というフレーズが有名ですが、今回演じている井垣はあまりにも愛のないキャラなので、ネットでは早くも今野の演技の感想に“そこに愛はあるんか?”という声が多いですね(笑)。本人は嫌われるのを期待していただけに、大成功です」

 キャスト発表時に今野は《井垣目線で物語を作ったらそんなに悪人には映らない可能性もある気がしますが、このドラマにおいてはだいぶ悪い映り方をしてる奴だと思います》《皆様からどのくらい嫌われるかも楽しみ》とコメントしていたが、今野の演技はそういう意味では視聴者に大絶賛されており、

《キンコメ今野さん、前から良い演技をする人という印象があったけど、井垣役はマジで素晴らしかった(今野、そこに愛はあるんか?)》《今野がゴリゴリ差別丸出しBLACK SUN2周目完走したけど、何回見ても「今野、そこに愛はあるんか?」って言いたくなる》

 といった声が多数寄せられている。

■ルー演じる「悪の総理大臣」のイヤらしい演技が大絶賛

「次に、視聴者に絶大なインパクトを与えたのも、やはりお笑いタレントの印象が強いルー大柴さん(68)でした。大柴さんが演じていたのは、内閣総理大臣の堂波真一。裏側で秘密裏に怪人を利用したビジネスで私腹を肥やす悪徳政治家です。大柴さんの飄々とした感じからお笑いの要素を抜くと、あそこまで見ていてイライラする、憎らしい存在になれるのか、と意外な演技力に驚いた人も多いでしょうね。

 国会答弁のシーンで与野党がやり合う場面や、非人道的な行為を散々繰り返しておきながら、部下がジョークを真に受けた返事をした際に“パワハラになっちゃうじゃないか”と気にかける生々しい無神経さなど、実にふてぶてしいイヤな演技を見せていました」

 大柴自身も「悪の総理」「ほしいままに悪事を働く人物」とする堂波総理は、野党の批判の声をスルーして国会を終えて「“民意を得られると思うか?”思っちゃいねぇよ。この世界のほとんどは民意無しで作られてきた。そんなことも分からないから、あいつら一生野党なんだ」と言い放つなど、典型的な悪役だった。

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