■第2位/「紬、想の隣にいるときが一番かわいいんだよね」

 第4話(10月27日放送)より。

 湊斗は、想をかつての友人たちとのフットサルに招いて楽しんでいたが、想と2人きりになったのを見計らい、想に紬を託すことを打ち解けた場面だ。

 湊斗は声を震わせながら、「この3年(紬は)本当は楽しくなかったと思う。俺ほんとつまんないから。想はそうじゃないから大丈夫なんだけど……」と切り出し、異変を感じた想が会話を止めようとするも「紬、想の隣にいるときが一番かわいいんだよね……知らなかったでしょ? いつでも自分が見てきた、あの紬だと思ってるでしょ」と続ける。

 想がもらい泣きしながら「耳……聞こえないんだよ」と返すも、

「耳聞えないだけでしょ。ほかに何にも変わってないから。すっごい性格歪んでないかなとかちょっと期待したのに」

「別に想のためとかじゃなくてどっちかというと紬のためで。ホントに本音を言えば自分のため。俺がしんどいだけ。2人見てて2人がどう思ってるか何考えてるか分かるから」

 と涙で顔をゆがませ、ところどころ言葉も嗚咽交じりでたどたどしく想に伝える。この悲しすぎる友情と恋、およそ5分の長台詞を見せた鈴鹿、セリフはわずかながら湊斗の会話に心が動いていく様子を演じきった目黒の見事な演技力もあり、視聴者は大号泣だったようだ。

《切なすぎてもう泣くしか…》《湊斗優しすぎしんどくて見るの嫌になったけど結局最後泣いた。想の唇の震えとか見てるだけで泣く。》《4話せつなかった、3話の最後と同じくらい泣いた、でも想と湊斗くんの仲良しを見れて嬉しかった、「紬、想の横にいる時が一番かわいいんだよね」せつない、湊斗くんを幸せにしたい》

 SNSは視聴者のそんな声であふれていた。なお、同シーンから少し後、湊斗が紬のことを(名前で)呼んであげて」と、想に託す場面も“公式”が名場面として番組ツイッターに取り上げており、そちらも評価が高い。

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