■第1位/「電話にして良かった。顔見たら泣いてた」も……実は号泣の2人

 ラストは、現時点で直近の第5話(11月3日放送)で見せた「電話越しの涙」だ。

 第4話の出来事がきっかけで湊斗と紬は破局し、紬は湊斗の家から荷物も引き払った。

 しかし、「白いフワフワがついた100均の髪飾り」が家に置きっぱなしだったので、捨てるかどうかを尋ねる……という口実で湊斗が紬に電話をかける。

 紬は最初こそ「この人といると面白い、刺激的で楽しいみたいなの、全然なかった」と、湊斗自身が前回想に話していた「俺ほんとつまんないから」と対になるような話をするも、

「家族みたいで、一緒にいて緊張感ないというか、安心しきっちゃって」「それがね、居心地よかった」

 と吐露。「好きだったよ。“戸川くん”のこと、好きだったよ。この3年間ずっと、一番好きだった人だよ」

 と、伝えたのだ。これまではお互いに名前呼びだったのが、昔のように苗字呼びに戻ってしまったことが、あらためて「終わり」を感じさせた。

 そして、

「ちょっと話したかっただけ。ゴメン」「電話にして良かった。顔見たら泣いてた」

 と話す湊斗だったが、実は電話越しに2人とも泣いていた――という、悲しすぎる終わりのシーンだった。お互いに相手を幸せにしたいと思っているからこその「悲恋」に、視聴者からは、

《「電話にしてよかった。顔見たら泣いてた」で暗に今は泣いてないから大丈夫だよって紬に伝える湊斗くん底抜けに優しい嘘つき、、》《「顔見たら泣いてた。」「何で泣くの?」って、お互い泣きながら、ちょっと笑って話すの…胸が痛い…》《紬と湊斗が電話しているシーン。二人とも自然と涙が溢れ出る、なのに、顔見たら泣いてた、何で泣くの、と嘘を言う。鼻を啜る音も聞こえる。二人とも泣いてるの分かってる。川口春奈さんと鈴鹿央士さんの涙が切ない》

 と、多くの涙の声がSNSに寄せられていた。

「鈴鹿さんは、直前のクールで放送されていた『六本木クラス』(テレビ朝日系)でも、“ずっとヒロインに片思いしていたが結ばれなかった”という役回りだったこと、『silent』の放送前はキャラ設定からいわゆる“当て馬枠”になるのではないか、という予想から物語の焦点も、目黒さんと川口さんの2人の恋の行方ではないか、と考えられてきました。

 しかし、今回のベスト3のシーンでも分かるように、鈴鹿さんは“泣き”の演技がすばらしくて、湊斗は非常に視聴者が心を寄せるキャラクターとなりましたよね。各所で行なわれるドラマの賞レースでの助演男優賞は、もはや鈴鹿さんに決まったようなものではないでしょうか」(前出のテレビ誌編集者)

 いよいよ後半戦に突入していく『silent』。川口、目黒、そして鈴鹿を観て視聴者が流す「涙」の量は、ますます増えていくことだろう。

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