■最終回はイギリスを代表するスパイと共演?

「あと10年くらい先、“season30”くらい」「舞台はロンドンのテムズ川のほとり」「季節は晩秋、川沿いのベンチ」と設定を前置きしたうえで渡辺アナは最終回の構想を話す。

 いわく、杉下右京が物思いにふけっていると、ひとりの英国紳士が通りかかる。その紳士とはかの有名な『007』のジェームズ・ボンド。2人は意気投合して夜に世界展開した小料理屋「こてまり ロンドン店」を訪れ、日本酒を飲みかわしながら互いの人生を振り返る――というもの。

《水谷さんに『このラストでいきましょうよ』と言ったら、ひっくり返って笑っていました。ぜひエンディングは私の意見を取り入れて、こういうシーンで締めくくっていただきたい。これは私の切なる願いですね》

 と、渡辺アナはインタビューを締めた。

「10年後となると右京さん、というか水谷さんはもう80歳。もちろんジョークでしょうし、渡辺アナはファンだからいつまでも終わらないで欲しいのが本音とは思いますが、テレビ朝日の公式サイトが、レジェンドアナに“最終回”について言及させるのは大きいですよね。

 水谷さん自身、完結を意識させるコメントを『season21』前に話していましたが、やはりそう遠くないうちに本編の素晴らしい最終回を迎えて、劇場版で有終の美を飾りたいのではないでしょうか」(前出の制作会社関係者)

『season21』では“5代目相棒”として寺脇康文(60)演じる“初代相棒”の亀山薫が14年ぶりにカムバックしたが、これについて10月9日に大阪府堺市で開催された『相棒コンサート―響―』の東名阪ツアーの大千秋楽で、水谷はこう話した。

《本当のことをいうと、相棒がこんなに長く続くと思っていなかった。“最後”は亀山君を迎えたいと思っていたんですが、なかなか終わらない。もう我慢できない、今呼ばなければもうダメだと思った》

 何事にも終わりは訪れる。20年以上続いたテレ朝が誇る最高のコンテンツだけに、見事な有終の美を飾って欲しい!

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