TBS『クロサギ』黒崎に重なるキンプリ・平野紫耀の仕事に対するプライド、ジャニー喜多川氏との約束を胸に進んでいく姿の画像
※画像は日本テレビ『クロサギ』公式サイトより

 King & Prince平野紫耀(25)主演の『クロサギ』(TBS系)は、詐欺によって家族を失った男が「詐欺師を騙す詐欺師=クロサギ」になって詐欺師たちを騙し返すやり方で立ち向かっていくヒューマンドラマだ。11月4日放送の第3話は、「知的財産詐欺」で、形のない著作権などの権利を小口で販売して逃げるといった手口で詐欺を働いていた男を喰うことで、大物詐欺師の存在にまた一歩近づいた。

■平野紫耀のブレない生き方が黒崎に重なる

 黒崎(平野紫耀)は自分の仕事にプライドを持っている。アパートを訪ねてきた警察官・神志名(井之脇海/26)にいきなり殴られても、怒ったり応戦したりせず、言葉でやり返す。暴力など無意味で、本当に相手を倒したいなら自分も同じレベルでやり返せなければ、表面だけに傷をつけたに過ぎないことを知っているからだ。

 だから殴られてもやり返さず、警察が詐欺を立証できない無能さを突いてニヤつくといった、ある意味、一番堪えるやり方で反撃したのがクールだった。

 平野も自分の仕事にプライドを持っている。デビュー時に、社長だったジャニー喜多川氏と、将来は世界で活躍するグループになると約束していたことを胸に活動している。個人の仕事がどんなに忙しくても、グループで週一のダンスレッスンを欠かさず行い、英会話の勉強をするなど、必要なスキルを身に付けるために高いモチベーションを持って地道に努力を続けている。

 動画サイトで、全編英語歌詞のダンス楽曲を発表したり、ダンスプラクティスを公開するなど、日本で活躍しながらも世界の人々を魅了していることは、動画のコメント欄を見れば明らかだ。そして、『クロサギ』でも圧倒的ビジュアルと豊かな演技力で芝居をしている。芝居もダンスも歌も、表現するという意味では通じており、いち表現者としての素晴らしい才能を見せている。

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