■中居がテレビから消えない「2つのワケ」

 制作会社ディレクターが話す。

「中居さんのレギュラー番組、特に『金スマ』の調子が悪いことも重なり、吉本入りの話が浮上しているのではないでしょうか」

『金スマ』の視聴率低迷は深刻で、テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率はここ最近は2%ほど。休養を理由に2023年3月の改編期で打ち切られる可能性も十分ある、と前出の『週刊文春』でも報じていた。

「11月4日の世帯視聴率も6.1%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、コア視聴率も1.8%でしたからね……。ゴールデンの番組でコア1.8%というのは、即打ち切りレベル。『金スマ』のコア視聴率は、日テレ、テレ朝、フジの民放主要キー局でも断トツの最下位で、そこが定位置になっていることもあり、打ち切り説が出ているんでしょう。

 たしかに、芸能界は生き馬の目を抜く世界であり、常に空いたポジションを狙って椅子取りゲームをやっているようなもの。中居さんの跡目を狙う人がいるのは当然です。ただ、中居さんはそう簡単にテレビから消えることはないでしょう。

 その理由は2つあります。1つは圧倒的なMC力ですよね。アイドル活動が中心のジャニーズ事務所出身のタレントでありながら、第一線で活躍する芸人も中居さんのMC力には舌を巻くほどですからね」(前同)

■本番前には台本が真っ赤に

 南海キャンディーズ山里亮太(45)は「憧れのMC」として中居の名前を挙げている。

 2020年10月放送の『さまぁ~ず論』(テレビ朝日系)に出演した山里は、過去に100人ほどがスタジオ出演する番組で中居と共演した際のことを振り返り、中居がテーブルに用意されていた出演者全員の名前が記載された名簿をさりげなく確認しつつ、赤ペンで「話を振った人」の名前を消していっていたと、その司会術の裏側を明かしていた。

 また、11月6日放送の『アッコにおまかせ!』(TBS系)に出演した陣内智則(48)は、中居の休養発表を受け「体調のことは全然感じさせなかった。もちろん何も話さなかったし、いつも通りに番組を進めていた。プロフェッショナルの塊みたいな人」と、その印象を語った。

 2011年の『月刊ザテレビジョン 8月号』(KADOKAWA)など複数のメディアでも中居のMC力を解説。

 番組MCを務めるにあたっては、事前に入念な準備を怠らないといい、音楽番組の場合、出演アーティストの楽曲はすべて聴き、詞も熟読して、自分の感じたことをメモしておくという。

 台本もなるべく自分の言葉にして伝えたいという考えがあるようで、事前に台本をもらえる場合は必ずチェックし、思いついたことを余白にメモしていくようだ。リハーサルではさらに赤ペンで書き込み、本番前にはほとんど真っ赤になっているというから驚きだ。

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