■あざとくても気になった時点でタッキーの勝ち

 滝沢氏がたった1週間で247万人フォロワーを獲得したことについて、井上氏は「そもそも著名人はSNS向きなんです」と語る。

「すでに知名度がある方は、SNSの利用がしやすいですね。そもそも有名なので、SNSの利用を始めたとか、とにかく発信するだけでユーザーからの反応が見込めるんです。ただ、以前は色々と試行錯誤をしていたからか、SNSの利用に際して“誤爆”など様々な問題が発生していました」(井上トシユキ氏=以下同)

 SNSでの“誤爆”とは、本来、意図した場所ではないところに投稿してしまったり、想定していたユーザーとは別のユーザーにメッセージを送ってしまったりすること。ツイッターの初期には、芸能人がプライベートで使っていたアカウントと間違えて、超個人的な情報や写真を、芸能活動用のアカウントにツイートを投稿する事件などが多発していた。

「ただ、事務所に所属しているタレントさんたちは、現在は全体的に、SNSの利用法についてコンプライアンス研修がされていると思います。芸能界も過去の失敗からSNSの使い方を学んでいるので、あまり操作ミスなどの事件は起きないようになってきているのではないでしょうか」

 たった1週間で247万人フォロワーを獲得した滝沢氏に関しては、ツイートせずにプロフィール欄の更新を頻繁に行ったり、文書の画像をさかさまに投稿してしまったりするなどのミスが「あざとい」「わざとなのではないか」といった声も一部では上がっているが――。

※Hideaki Takizawa 滝沢秀明ツイッターアカウント『@h_takizawa329』より

「滝沢氏のツイッターについては、プロフィール欄の投稿などが“あざとい”と言われてはいますが、話題になった時点で滝沢氏の勝ちと言えるでしょう。もともと、滝沢氏は十分に知名度があるので、ユーザーが“この人は今何をやってるんだろう”っていう意識を向ければ、もう滝沢氏の戦略に踊らされているのではないでしょうか。滝沢氏個人として一からやり直そうとしているところで、“著名人・滝沢秀明”の価値を上げていく、うまいツイッターの使い方だと思います」

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