■唐田と違って所属事務所を豪快に裏切った東出

《これまでの約2年間は、所属事務所に通ってお手伝いをしながら、毎晩毎晩、社長とお話をして、自分のダメな部分や弱い部分を見つめ、自分というものにとにかく向き合い続けた日々でした。

 その中で、ずっと支えてくださった社長やマネジャーさん、事務所のみなさんには本当に助けていただいたんです。自分は日々、みなさんのおかげで生かしてもらっているなと常々感じていたので、私はまず、お芝居を通してみなさんに恩返しをしていこうと思っていました》

 過去の騒動はともかく、唐田からは事務所への誠意が感じられる。同時に今、「女優界ナンバーワン芸能プロダクション」とも称される所属事務所の手厚いフォローも。

「今、多くの女優が、“移籍したい”と言う事務所が唐田さんの所属事務所なんです。同事務所には女優志望の履歴書が毎日、山のように届くそうですよ。そんな超一流プロダクションのカリスマと称される社長が、毎晩のように向き合ってくれて、話をしてくれたということですよね。いかにタレントを大切にする事務所かが分かる話ですよね。

 その一方で、東出さんはちょっと違っていましたよね……」

 と、前出のワイドショー関係者は話し、こう続ける。

「東出さんの前所属事務所も、名俳優を輩出する事務所として知られ、非常に人情味がある素晴らしいプロダクションとして有名です。しかし、唐田さんと違い、東出さんは同事務所を豪快に裏切ってしまった。

 東出さんは不倫騒動後も、事務所が私生活の面など含めてさまざま気にかけてくれ、全力でサポートしてくれていたにもかかわらず、情報解禁前の映画撮影中に新恋人を広島のホテルに呼んでいたことが、2021年10月にやはり『文春』で発覚。

 この裏切り以外の何物でもない件に事務所の社長が激怒して、今年2月15日に事実上のクビに。その発表の文面は、《東出の配慮に欠ける行動でその再生への道は頓挫いたしました》《私たちが感じたものは怒りというよりも、徒労感と虚しさ》というもので、体裁だけでもビジネスライクにしがちのこの手の声明では異例中の異例で、いかに事務所が怒りと失望を持っていたかが感じ取れるものでしたね……」(前同)

 ちなみに今回の記事に“東出”の2文字は出なかったが、不倫のキッカケになったと言われる2018年の映画『寝ても覚めても』については「転機になった作品」とガッツリと紹介されており、

《この作品に出会うまでは、お芝居というものがホントにわからなくて、苦手意識が膨らみ、「もうできない……」と思ってたんです。でも、濱口(竜介)監督と出会って、お芝居とは“感じて出すもの”だという、お芝居の根本を教えていただけたなと思っていて》

 と、役者として大きく成長出来た作品であることを、唐田はあらためて強調していた。

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