■エージェント契約のメリット・デメリット

 また、ロンドンブーツ1号2号は、田村亮(50)が2019年の闇営業騒動を起こしたことがキッカケになり、田村淳(49)が業務の透明化も兼ねて『株式会社LONDONBOOTS』を設立。亮と吉本の関係が「エージェント契約」に切り替わっていた時期があった。現在は亮の名前は『吉本』の公式サイトから消えている。

 そのほか、天竺鼠川原克己(42)、バッファロー吾郎バッファロー吾郎A(52)がそれぞれエージェント契約となっている。

「エージェント契約のデメリットは“吉本興業”という看板を名乗りづらく、サポートやマネジメントが受けられなくなること。逆にメリットとしては受けられる仕事の制限がなくなるほか、ギャラの取り分も事務所を介さなくていいので多めにもらえる、ということです。

 エージェントを選んだ人は自分が決めた道なのですが、扱いの違いからどうしても、プチ不満が出ることもありますよね。川原さんも意外な落とし穴に嘆いていましたよね」(前出のお笑い関係者)

 2021年8月3日深夜放送の『芸人動画チューズデー』(テレビ東京系)では、川原が新型コロナウイルスのワクチン職域接種を受けられなかったことを告白。

「スケジュールに『瀬下ワクチン』ってあって、俺、マネージャーに恐る恐る“僕いつですか?”って聞いたら、“あっ吉本じゃないんで”って」

 と、相方で吉本に所属している瀬下豊(43)しか受けられなかった、という裏事情を明かしている。

「メリットもデメリットもあるエージェント契約ですが、事務所の助けも最低限借りられつつ、新しい仕事を模索するのには良い選択肢と言えるのかもしれません。

 それというのも、エージェント契約でもなく完全にコンビの片方が吉本を辞めた場合、吉本興業最大の恩恵が受けられなくなってしまうといいますからね」(前同)

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