■フードジャーナリスト・はんつ遠藤もオススメ
第9位には、そんな読者にピッタリな「カツラーメン」(岡山県)が入った。
本誌連載『極うま麺』でおなじみのフードジャーナリスト・はんつ遠藤氏は、こう言う。
「岡山には昔から、カツをのせたラーメンを提供する有名店があるんですね。また、他にもラーメンとカツ丼を出す名店がカツラーメンを出したこともあって、広まったんでしょうね」
岡山のご当地グルメといえば、とんかつにデミグラスソースをかけた「デミカツ丼」も有名だ。カツ好きの土地柄なのだろう。
■冷やしラーメンも
続いて、どうしてもアツアツの麺に食指が動かない人にオススメなのが、第8位の「冷やしラーメン」(山形県)だ。冷やし中華と似ているようだが、「冷やしラーメンは、あくまでラーメンの冷たい版。タレのかかった冷やし中華と違って、冷たいスープに麺がつかっているんです。お酢も入っていません」(山形県在住の60代読者)
気になる味はというと、「あっさりしたしょうゆ味のスープを、グイッと飲める爽快感は、唯一無二です。30年前は山形のローカル料理でしたが、現在は、東京・神保町にある名店『ととこ』などでも食べられます」(前出の田沢氏)
■柑橘系の爽やかな風味を
冷たいラーメンに続くのは、柑橘系の爽やかな風味をまとった麺。第7位に入ったのは、「すだちラーメン」(徳島県)だ。
「全国シェアほぼ100%を占めるスダチのペーストを練り込んだ麺と、ブランド鶏『阿波尾鶏』のエキスを使用した鶏塩スープが、見事にマッチ。そこに、スダチのスライスがのっています」(グルメ誌記者)
スダチを皮ごと食べることにより、栄養価がアップするという。
「レモンより多くのビタミン類を含んでいるスダチには、免疫力アップが期待できます。さらに、男性機能に関わる亜鉛や鉄分の吸収も促すので、精力増強にもつながります。しかも、皮の部分には、抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富なんです」(前出の望月氏)
これは皮ごと、食べるしかないでしょう。