■注目のベスト3は!
さて、いよいよベスト3の発表だ。
第3位に輝いたのは、『熊野大花火大会』(三重県)。見どころは、全国でも珍しい“海上自爆花火”だ。その魅力を、冴木氏は、こう熱弁する。
「直径600メートルの花火 “三尺玉”を、海上に浮かべたイカダの上で炸裂させ、海上に半球状の花火を開かせます。花火が反射したカラフルな水面も相まって、息を呑むほどの美しさです」
また、海上自爆と並ぶ、もう一つの見どころである“鬼ヶ城大仕掛け”も、忘れてはいけない。
「世界遺産の“鬼ヶ城”の岩場から、海上に向かって花火を打ち上げる特別プログラムで、鬼ヶ城を背景にした花火の美しさはもちろん、岩場に反響する、大迫力の花火の音が楽しめます」(大会の広報担当者)“海上自爆”“鬼ヶ城大仕掛け”、この二つを見ずして夏を終えては、大損だろう。
■日本一大きい直径120センチの“四尺玉”
第2位は、『片貝まつり』(新潟県)。新潟では『長岡まつり大花火大会』が有名だが、そんな大会に負けず劣らず地元民に愛されているのが、片貝まつりだ。
「正三尺玉や復興祈願花火フェニックスなど目玉プログラム他、2日で計2万発を打ち上げるという、他の大会とは一線を画す絢爛豪華さで、私は世界一の大会だと思っていますよ」と、安斎氏が語るほど。
「片貝町にある地元の神様・浅原神社に想いを込めた花火を奉納する行事です。見どころは、日本一大きい直径120センチの“四尺玉”です。上空800メートルに大輪の花が咲く、全国でもここでしか見られない、日本一の大花火なんです」(前同)
また、片貝まつりは、丸2日間、昼夜にかけて開催されるのも大きな魅力だ。
「全国でも珍しい“昼花火(煙に色がついたもの)”が拝めます。また、名物“へぎそば”の名店『須坂屋そば』など、グルメも充実しています。布海苔が練り込まれた香り豊かな麺が絶品なので、ぜひ」(冴木氏)