「ジャニーズ帝国崩壊の余波で、今年の紅白の出場歌手選考は、大混乱となりそうですよ」と、芸能関係者が漏らすように、故ジャニー喜多川氏の長年にわたる“性加害”問題は、収束の兆しが見えない状態だ。
ジャニーズ事務所所属のタレントを広告で起用していた企業が、続々と契約解除や起用見送りを決定したのはご存じの通り。さらに、テレビ東京が「経営改革の成果が確認できるまで、新規の出演依頼は慎重に判断する」と事務所に申し入れる事態にまで発展した。
「ジャニーズ側は9月7日の記者会見で沈静化を図ったが、大失敗に終わった。昨年の『紅白』では、『なにわ男子』『KinKiKids』ら6組を出演させ、さらに司会に櫻井翔、審査員に松本潤をねじ込んだジャニーズですが、NHKも今年は、そんな “ズブズブの関係”を見直さざるをえないでしょう」(前同)
芸能レポーターの城下尊之氏は、こう見る。
「紅白出場者発表前にジャニーズ側が、しっかりとした被害者への保証、救済のシステムを作って発表すれば、NHKの対応も変わってくるでしょう。ただ、それには時間が足りませんね」
■井上陽水や氷川きよし、和田アキ子、中森明菜を
結果、ジャニーズ枠の穴埋めに、紅白関係者は頭を抱えているのだという。
「ただ、もはや目玉になりそうな大物があまり残されていない。強いて挙げれば、実質、引退状態にあり、紅白に一度も出たことがない井上陽水さん(75)に最後に出てもらうとかね。あとは、氷川きよしさん(46)の電撃復帰。ファンは“どう変化して戻ってくるのか”と注目するでしょうからね」(前同)
他の隠し玉としては、「現実的なのは、ホールツアー撤退を表明した和田アキ子(73)、40周年の藤井フミヤ(61)と吉川晃司(58)。待望論が根強い中森明菜(58)も出したいところでしょう」(芸能記者)
ただ、明菜は長いブランクがネックになっており、「本人がボイトレに励んでいるか、そこにかかっている」(前出の城下氏)